[モノポリー的]ゲームのプレーヤーは合理的な人ばかりでない
経済学の勉強をしていると、“ホモ・エコノミクス” という言葉が出てきます。
ホモ・エコノミクス(homo economicus)
合理的経済人とも訳され,人間類型の一つを意味する。経済的合理性に徹し,自己の効用,利得の極大化を目指し,他者の効用,利得を考慮に入れることがない。古典派,新古典派の別なく,標準的な経済理論でもっぱら採用されてきた仮設,あるいは公準。
要するに「経済」を学問として論じるときの、前提とする人間像のことです。
- 超合理的
- 超自制的
- 超利己的
計算高く、無感情で、自分にしか興味がない、まるでロボットのような人。
もしかしたら、こんな人だったら・・・・モノポリーも強いのだろうか?
いや、モノポリーのプレーヤーには、どちらかというと合理的ではなく、情緒的なプレーヤーが結構いる。(あくまでも私の実感ですが・・・)
とても心理的な要素が高いゲームであるとも言える。
そういう意味で、行動経済学 を学んでいる方や興味をお持ちの方は、ぜひモノポリーをやってみると良いと思うんです。
私が個人的に楽しいゲームは、合理的なプレーヤー3名と情緒的なプレーヤー2名の5人ゲームです。
合理的なプレーヤーは、常に自らの勝利の確率を追求しつつ、ゲーム全体のバランスを整えようとします。それに対して情緒的なプレーヤーは、本能的(または無意識)にゲームのバランスを壊そうとします。
情緒的なプレーヤーがバランスを壊し、合理的なプレーヤーが必死にバランスを整えることで、ゲームはとても活発に動きます。
これは市場においては、情緒的な消費者が市場のバランスを壊し、合理的な企業(経営者)が市場のバランスを必死に整える様(さま)に似ていると思うんです。私も経営者の端くれとして、必死に消費者の動向を必死に想像し、仮説を立てて経営戦略を立て実行します。しかし消費者は想像通り、思惑通りには動いてなんてくれません。かならず検証して、計画の修正や改善が必要になります。
計算通りに行かないから、計算通りに行ったときの快感は格別です!
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