アロマの世界を守ろう〜少しお堅くなってすみません〜
最近、とにかくハマるclubhouse・・・。
何がいいかって。
出会えない人と出会ってしまう。
InstagramやTwitterやFacebookは、自分が興味持てないと繋がれないけど。
clubhouseではいろんな人の活動や様子が見えてきます。
視野が広がるし、自分の立ち位置やこれからどう活動していくかの指針ができてきます。
さて、そんなSNSの中でちょっと気になったことがあったのでシェアさせていただきます。
アロマ界での治療という表現
よく入るclubhouseの医療部屋。
医療の方や医療に興味ある方が入って様々な議論がなされています。
昔ながらの医療のお話から現代医療のお話、きっと未来に繋がるであろう話など。
専門的すぎて、ちょっと気が引けることもありますが。
医療界も新しい時代に向けていろいろな見解を広げようとしている感じです。
でも。
現在の日本での医療は現在の法律の中で存在します。
医師法、歯科医師法、薬機法に抵触する表現や発言はご法度。
医療者の端くれとして、この表現の難しさはとても繊細な問題として捉えていて。
決して医療の中ではアロマが効果あるとか、エビデンスがあるなどは発言できないという見解です。
ましてや治療などということは・・・
いくらアロマの世界でエビデンスがあるとしても。
それはアロマの世界での結果論であり、医療界で通じるエビデンスにはなれません。
なぜかって、精油は天然由来だと成分が一定ではないから基本エビデンスは取れないはずです。
研究論文などはあると思いますが、それを人に使ってエビデンスが上がったとは言ってはいけないのです。
これ、言い続けているとアロマをやっている人は大丈夫か?という風潮になってしまいかねません。
だから、アロマを発信している方はどうぞ気をつけて欲しいのです。
時代は変わります
医療部屋はほんの数百名も参加していない小さなコミュニティですが。
錚々たるメンバーの方が入っていらしていて、日本の未来の医療をより良くしていこうという姿が見られます。
同時に、過去の古い態勢を変えていきたいと思っておられる医療人もいて、時代の移り変わりとともに医療の目的も変化していく・・・いや、変化していかなければならないのだろうと思って聞いています。
伴って、アロマの世界もその時代の波に乗っていく必要があります。
その波に乗る前に、違法な表現をしてアロマの世界を海底に沈ませてはいけないと思っています。
必ず時代は変わります。
そして波に乗るためにアロマを発信している人は学びを深める必要があるとも思っています。
特にせめて法律くらいは知っておかなければなりません。
現在、精油は有機化合物の集合体であっても「雑貨」扱いです。
日本薬局方に収載されている精油は医薬品として扱われますが、ほんの7種類ほどで、成分も単一で定量されています。
つまり・・・
天然の精油で定量されていて成分が局方に適合しているとされても、本来のアロマテラピーでの精油の力はその他の微量に含まれる芳香成分によることもあり、単一成分がその力を発揮しているかは不明です。
例えば、ハッカ油の定量成分であるlメントール。
局方品適合は30%以上のメントール含有で適合です。
でも例えばペパーミントをアロマで利用する歳、メントールの成分だけでは利用することあまりないですよね?
ケモタイプ精油事典などの記載の作用には、それ以外のこともたくさん記載されているはずです。
そうなると、決して医薬品と同類にすることはできないのがアロマテラピーというもの。
その深い世界を、違法な表現で沈めてはいけないです。
実はこれは私自身にも言えることでした。
今後は表記、表現は十分に注意していくことにいたします。
アロマの未来のために。
アロマの世界を守っていきましょう。
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