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佐藤一斎 一日一言

佐藤一斎翁との出会いは、僕にとって衝撃でした。(って、まさか本人お会いしたワケではありません・・・笑)

2012年5月、ゴールデンウィーク中の平日に、友達を尋ねて岐阜県恵那市の岩村町に遊びに行ったときでした・・・。(岩村町は、佐藤一斎先生のご実家(当時の岩村藩)があったところです)

GWだけど平日ってことで、僕が岩村の町に着いたときは、ちょうど小学校の下校時間でした。小学生の子どもたちと町中でスレ違うんですが、僕が衝撃的だったのが、子どもたちはみんな、僕らだけでなく、他の観光客、町で働く地元の人々に向って、元気に「こんにちは!」と挨拶してくれるんです。

僕は、ジーンと来て思わず涙が出そうになりました。
当たり前のことかもしれませんが、僕の住む名古屋の町中では、なかなかない光景です。

最初は、学校でそういう指導がされているのかと思ったんですが、町を歩くうちにあることに気がつきました。それは・・・

町の各家庭・商店の玄関先に、誰かの言葉が掛かっているんです。

そしてその木版には「佐藤一斎」と書かれています。
さっそく町の案内所で、この木版について尋ねてみたら「心そだて」の一環として、郷土が生んだ顕学者・佐藤一斎先生の言志四録の中から、約200の言葉を抜粋し、各家庭に木版を掲げたそうです。

子どもから年寄りまで、町の人々が、自然と一斎先生の教えに触れられるようにしたワケです。

その子どもたちの姿に感動して、僕は一瞬で佐藤一斎先生の虜になりました。
さっそく言志四緑(全四巻・1133条)を購入し、読みました。

今日ご紹介する本は、その1133条の中から365条を抜粋し、毎日1つずつ実践できるように工夫されている本です。

⇒佐藤一斎先生について
⇒言志四緑について
⇒岩村町について

Amazonで「佐藤一斎」と検索すると、子ども向けの絵本などもあります。
幕末の志士たち(西郷隆盛や坂本龍馬、佐久間象山、吉田松蔭などなど)にも大きな影響を与えた方です。

有名な教えは「三学戒」と言い、小泉元首相が所信表明で読み上げた、

少(わか)くして学べば
則ち壮にして為すこと有り。

壮にして学べば
則ち老いて衰えず。

老いて学べば
則ち死して朽ちず。

が、有名です。

(意味)
若い時に学んでおけば、壮年になってから学びをもとに、人の役に立つことができる。壮年の時に学べば、老年になっても衰えないで元気でいられる。老年になっても学び続ければ、若い者を指導することができ、死んでからもその名が朽ちることはない。

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