疾患とアロマについて・パーキンソン病の方のためのブレンド提案

小野木美佳

大阪でのセミナーも終え、何気にテキストを見ながらの日曜日。

 

精油の処方を見て使ってみたいという思いが沸いた方多かった気がします。
それでも皆さんガッツリやられることがないであろう気がするのは、ある意味アロマの怖さもご存じだと知ってるから。

ふと、【熱性痙攣に鎮痙攣作用の精油は使用できますか?】というご質問のことを思い出しました。

【本日の心と体のケア日記は疾患とアロマについて】

 

熱性痙攣って、小児に多くジアゼパムの座薬を入れるのですが。
痙攣性といっても、アロマでの鎮痙攣とは作用機序が違うし、何よりそれをアロマで何とかしようという考え方に疑問を感じたわけです。

 

幸い事務局の方が早急に対応してくださり会場にいらした方にそのような誤解が伝わることはなかったのですが。

 

本日も生徒様からご質問のメールが来ました。

 

【パーキンソン病にパルマローザやフランキンセンスが良いのですか?】

 

んー、どこからそれを調べて来たのだろう?と、ネットで引くと。
かなり出てくるんですよね。
お薬と一緒に使うと良いという意味なのかな?

 

 

その内容が間違っているのか?と言われると。それはわからないのですが。
私の中ではアロマでドーパミンを増やすとしたら、あくまでも快刺激、つまりご本人が良い香りと感じるもの。
もしくは神経の伝達をあげさせる精油などを、数パーセントでの塗布、または芳香浴だと思うのです。

 

パーキンソン病についてと使われる薬剤についても再度復習・・。

パーキンソン病の薬剤対処法って一つだけでないんですよ。

ドーパミンの前駆物質だったり

ドーパミンの遊離促進だったり

ドーパミンを分解する酵素の阻害だったり

ドーパミン受容体を刺激するものだったり

アセチルコリン神経系の興奮を遮断するものだったり・・・。

こうしてみると、アロマのこれがいいです。なんて安易に言えない・・・。

それでも内服しながら疾患と向き合ってる方にアロマを使うことは大賛成。

だとしたら何を使えばいいですか?

アロマ使ってドーパミンが出てパーキンソンが治るなんてありえない。
パーキンソンなどの難治性の疾患は1~2年のストレスなどで起こらない。

だとしたらアロマで何をしましょうか?

高濃度なら数日。できれば低濃度で今の苦痛を和らげたりすることが基本。

私なら・・・

ラヴィンツァラ
アカマツヨーロッパ
ローズ
ローレル
ミルラ

辺りを使うことになるでしょう。
(決定ではありません)

塗布なら3パーセント
香りなら香水にして

神経伝達強壮
抗炎症でも耐え忍んで生きてきた人のためのアカマツヨーロッパ
ローズは受容とエネルギー的に(受け入れられないこともあるかも)
ローレルは血腫抑制と香りのすっきり感を狙って
そしてミルラはフラノオイデスマ1-3ジエンの免疫賦活です。

香りの好みをご自身で選んでいただくのがいいかもしれませんね。

アロマって薬理で使うこともあるけれど、それは対症療法のような感覚で使えるときで。
難治性の疾患にはもちろん薬理もあっていいかもしれないけれど、もっと違う精油の性質を見てあげることの方がヒットする気がします。

 

 

薬剤師・・・緻密で厳格な調剤、補剤と精油の性質選択

 

パーキンソン病の方の日常って、本当に不自由なんです。
オンオフが一日の中で頻繁に起こるんですよ。
さっきまで元気に歩いていたのに、突然動けなくなるんです。

そのような方に使うアロマ。

皆さんならどんな気持ちで選択しますか?

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小野木美佳

自然療法のひとつアロマテラピーを心と体のために使う魔術師、傍ら薬剤師。アロマのあれこれ発信します♬

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