何があっても守っちゃる【私を変えた言葉16】

月野るな

私が幼稚園くらいの頃に、今は亡きおじいちゃんが言ってくれた言葉。

幼稚園児だったので言葉の意味が理解できてなかったはずなんですけど、今もしっかりと覚えています。

ものすごく怖かったので、今でもハッキリと覚えているあの事件。

嘘をついたとかそういうことだったと思うんですけど、ものすごーく父親が怒って私を抱きかかえて蔵へ直行。

うちの実家には蔵があって、蔵の中は薄暗く重い扉を閉めると中が真っ暗になるので、子供にはとっても怖い場所でした。

大泣きして、大暴れして、どうにか逃れようとしても父親の力には叶わない…。

その時、思い出したのがおじいちゃんの

「おじいさんはどこにおっても、お前が困ったときは飛んで行って助けちゃる。だからな、何かあったら大きい声で「おじいちゃん、助けてー!」って言うんやぞ」

って言葉でした。

必死でおじいちゃん、助けてーーっ!って何度も何度も呼んだのに来てくれなくて、蔵の戸が閉められたときのあの絶望感。

うちの父親が外で「蔵にはな、ネズミがおるからな、そのネズミを食べようと蛇もよーおるからな~」と脅すので、もう怖くて怖くて、手が痛くなるほど戸を叩いて泣きわめいて。

そうして泣き疲れて、体力も気力も尽きかけたときに、おじいちゃんの声が……。

戸を開けてくれたおじいちゃんの顔を見た瞬間
「おじいちゃんの嘘つきーーーっ!!」
と言いながらおじいちゃんに飛びついて、安堵でまた大泣き。

「ごめん、ごめん、おじいさん、田んぼ行っとったから、ちょっと聞こえんかったわ。もっと大きい声で呼んでくれんとな~」
と言いながら、

「大丈夫や、おじいさん、何があっても守っちゃるさかい」

と、優しく抱きしめてくれたのです。

人は、本心からの愛の言葉をもらうと強くなれます。

今まで生きてきた中で、消えてしまいたい、ラクになりたいと本気で思うくらい辛かったときというのは何度かありますが、そんな時いつもおじいちゃんの笑顔と、

「何があっても守っちゃる」

の言葉を思い出して、大丈夫!頑張れる!と思えました。

今はもうこの世にいないおじいちゃんですが、今も守ってくれているんだと思っています。

 

大切な人がいたら、できる、できないに関わらず、こんな想いを持っているよと、その人に伝えてあげて欲しいのです。

あなたの言葉で、私のように「人生踏ん張る力」をきっと持てると思うから。

特集:私を変えた言葉

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月野るな

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