「ママは〇〇クンがんばったと思うよ」が子どもを逆にキゲン悪くさせるワケ

市川弘美

子どものがんばったことが、思うように結果が出せなかったとき、子どもに何て声をかければいいでしょう。

クライアントさんからのご相談です。
(ご本人のご了解を得ています。)

小1の子どもが30分以上かけて、泥だんごを作ったんだけど、さいごのさいごに、泥だんごがくずれてしまった。
泥をかぶせて補修を試みたけどうまくいかなかった。
そこで夕方じかんになったので、おうちに帰ってきた。
子「あーもう、ぜんぜんおもしろくなかった」
母「ママ、すごくがんばったと思うよ」
子「ぜんぜんダメだったよ」
母「でも、最後だけじゃない、それまでは良かったよ」
子「ぜんぜんおもしろくないよ」
母「がんばったから、いいんじゃないの」
子:どんどんキゲンが悪くなった

お母さんは、子どもががんばったと思うから、それを伝えたかったし、励ましたかったんですね。
それなのに、子どもはキゲンが悪くなるばかり。

なぜでしょうか。

子どもは、うまくいかなかったことが、「くやしい」。
泥だんごを完成させたかったのでしょうね。
自分のふがいなさが情けなかったのかな。

そこに母親から「がんばったから、いいじゃない」と言われても、慰めにもならず、くやしい気持ちはふくらむばかりなんです。

がんばったから、完成させたい気持ちも、なおさら強かったんですね。

声をかけるなら、子どもの気持ちをキャッチボールのように、ただ受けて返すだけでいいですよ。

子「あーもうぜんぜんおもしろくなかった」
母「そっかー、おもしろくなかったんだね」
 「くやしかったね」
 「完成させたかったね」

こんなふうに声をかけて、たとえ子どもがキゲンが悪いままとしても、子どもの中には「ママは分かってくれた」安心感は残りますね。

この安心感がやる気の土台・根っこをつくり、次につながっていきます。

やる気の土台・根っこをしっかり育てるコミュニケーションを学びませんか?>>>>

根っこがしっかり育つと、幹も太く枝葉もしげり、中身の詰まった実がなりますね。

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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