他人の感情は他人のもの【私を変えた言葉17】
祖父母と同居の家に生まれ、母と祖母の嫁姑関係を間近で見て育ち、私が生まれて小学生くらいまでは父の弟、妹がまだ同居していたという大家族だったからか、こう見えて私、人の顔色すごく見ます。
家の中が、大人の誰かの機嫌ひとつで、空気が変わる。
こんな環境だったからか、他人の機嫌がどうなのかってことが気になって
他人の感情 > 自分の感情
↓
他人の感情 = 自分の感情
というように、他人の感情がいつの間にか自分の感情と同化してしまっていくのです。
誰かが機嫌が悪ければ、なぜだか自分が悪いような気にすらなって。
あるとき、私が大好きで信頼している方と話しているとき、そんな話になったんです。
そうしたら、その方が
「他人の感情は他人のもので、あなたの感情じゃない。
他人は自分の人生の中で、自分の機嫌を良くしたり、悪くしたりもしているけれど、それにあなたはまったく関係ない。
他人の感情を自分がどうこうできるものでもないし、仮にあなたに対して怒っているとかで機嫌が悪いとしても、
”この人の感情は、この人のものだ”
と認識するだけで、ずいぶんこちらの気持ちも変わるし、相手の感情に振り回されずに冷静に状況を判断できるようになるから、早く問題解決できるよ」
と言われて、「なるほど~!」ってすごくラクになりました。
それ以来、機嫌の悪い人と一緒にいなければいけないときなどは(可能なら離れますけどね)
「この人の感情はこの人のもの~」
と心の中で繰り返します(笑)
顔色を見る、空気を読む。
それはとても大切なことでもあるけれど、他人の感情を自分の感情と勘違いしてしまうくらい同調する、というのは違うのですね。
「この人の感情はこの人のもの」と認識することで、接し方や距離感も変わるし、さらに尊重しあえる関係になれるのではないでしょうか。
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