教訓「特効薬のような奇手奇策はない」(ステーキのあさくま創業者・近藤誠司氏)
前回の 牧誠さんに続いて、地元・愛知県生んだ偉大な創業者、ステーキのあさくまの近藤誠司さんの言葉に学びます。(※近藤誠司さんは、2015年1月にお亡くなりになっています)
これも、確か1995年頃の日経の雑誌で読んだ記事だったと思います。
パートから社員登用、そして役員に器用し、さらに社長を選ばれた時のインタビュー記事だったと記憶しています。
量は質を担保する
当時、新社長に女性を選ばれ、さらにパートからの採用。
いろんな意見や批判がある中で、近藤会長が言われたのが
「うちは社員90名程度、パート約4000人という企業です。たった90人の中から選ぶより、4000人の中にこそ優秀な人材がいると考えた方が自然何です。奇をてらった訳ではない!」
と言われました。
現場を肌で感じる能力
さらに、現場の視点から、接客や作業を見直してもらいたいと考え、現場出身の人材を社長に選びました。と・・・。
当時、創業以来初めて、3期連続の減収という最も苦しい時期にこそっ!第二の創業と思って欲しいという気持ちも込めた。と、おっしゃられました。
一発逆転の特効薬はない!
外食産業は、顧客と接する店舗こそが何と言っても商売の基本。
丹念に小さな改善を積み重ねるしかない。
正しいことを、正しい手順と、正しい数をこなすしかないと、おっしゃっていました。
ちなみに・・・
故・近藤誠司氏は、熊のような体格から「熊さん」の愛称で呼ばれていたことと、創業時に誰よりも朝早くから仕入れに走っていたことで「朝駆けの熊さん」と呼ばれるようになり、そこから「あさくま」という名称になったそうです。
僕も、誰よりも朝早くから働こうと気づかせて頂いた当時のコラムでした。
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