fbpx

ハチドリのひとしずく

先日、子どもが突然、校長先生が話してくれたと言って「ハチドリのひとしずく」の話しをし出しました。

驚いたのは、一度聞いただけの話しを、間違えることなく話せたことです。本人いわく「とても心に残ったから覚えてる」と言います。

よい機会だと思ったので、少しの間、子どもと話しをしました。

<ハチドリのひとしずく>
ある日、森が燃えていました。
森の動物たちは、逃げていきました。
でもクリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちはそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑いました。
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」

ハチドリのひとしずくのお話しは、たったこれだけです。
これ以外のことは、聞いたり、読んだりした人が想像するしかありません。
僕は子どもに「この話しを聞いてどう思った?」と尋ねました。

子:クリキンディはエライと思った。
僕:どんなところが?
子:火を消そうと頑張っているから。
僕:ほかには?
子:ほかの動物たちは自分勝手だと思った・・・。

なるほど、子どもらしい捉え方です。
さらに続けて

僕:クリキンディは他の動物たちをどう思ったんだろう?
子:・・・・・?
子:わかんない?
僕:動物たちのことをヒドイっ!と思っていたかな?
子:う〜ん、思ってないと思う。
僕:どうして?
子:クリキンディは、みんなに手伝ってとか言ってないから

そうなんですよね。
この話しは、まず「今できることをやる」ことの大切さを伝えています。
そしてさらに、自分とは違った意見や行動を、責めたりしないってことを伝えていると僕は思うんです。
最後に

僕:このあと、どうなったかな?
子:みんなも頑張って、火は消えたと思う。

息子はどうやら、クリキンディの姿に感化されて、自分も一緒に「できることをやろう」とするタイプなんだなと、ちょっと安心しました。
最近の国会の様子や、東京オリンピックに関する報道やネットでの様子を見ていると「自分」にできることや「自分」だったらどうするといういうようなことはなく、ただ、反対!とか批判する様子が目につきます。
「今、わたしにできること」を、一人ひとりが考えられるような雰囲気ができるといいなあと思った。

Copyright © 2017 読+書+遊=学 All Rights Reserved.

こちらの記事も読まれています

この記事へのコメント

ViewCafeをフォローして
最新情報をチェックしよう!

こちらの記事もおすすめ