香りの力~不調の原因の中にあるもの~
少しずつ涼しくなってきて、夜はエアコンなしの日もでてきました。
秋は「乾燥」に注意で、のどを痛めたり、夏の間に冷たいものを飲みすぎてお腹が冷えてしまっていたり。
そのせいで下痢したり食欲が出なかったりする方が多くなります。
また、日照時間も短くなるので気持ちが落ち込みやすかったり自律神経のバランスを崩したり。
そんな不調の原因には、身体の機能だけでなく心の中の何かによって起こることもあります。
アロマカウンセリングやホロソフィーの施術をしていると、そんなお客様がいらっしゃって少しずつ元気になっていかれる様子も見えてきます。
漢方医学的には悲しみ(肺)
風邪は肺の不調。
肺を損傷しやすい感情は悲しみともいわれています。(哀しみ)
多くの漢方を使う先生方は身体の不調をメインにされていますが、古い書籍では情志が身体の組織を損傷することもあると書かれています。
例えば。
心が元気だと多少の無理は効きますが、心が病んでいると体も無理がきかないことが多いです。
気と体は密接につながっているので、情志は決して無視できるものではありません。
西洋医学において「気」の概念はないので、どうしても情志などに目がいかないし。
そもそもエビデンスがないので怪しいと思われてしまうのですが。
身体を自然の一部として考えれば、気の在り方はとても需要になります。
なので、肺系の不調を起こしやすい方の中には「深い悲しみ」の感情が宿っていることがあるのです。
五行説で考える
肺の相克関係に肝があります。
哀しみの感情が肝の働きを剋すると考えるのですが。
そもそも陰陽説がベースなので、どちらが剋す剋されるというよりお互いに関係しあっていると考えるのが妥当です。
そうなると、肝の怒りと肺の悲しみはどちらも関連が深いとわかります。
哀しみの感情が深い人には怒りの感情も付随しているとも言えます。
肺の不調にはのどや風邪のほかに。
アレルギー疾患(鼻炎など)や皮膚炎なども当てはまります。
免疫の低下や肺の病気などもそうです。
咳が長引くのも悲しい感情が湧き出ていることがあり、辛さが倍増してしまうこともあります。
怒りの感情は他人への感情より多くが自分に向けられていることがあります。
そもそも他人は自分の投影になるので、怒りが出た時は自分が何に怒っているのかを考えるといいです。
もちろん、そればかりでもないので一概にすべてがそうだとは限りませんが。
私は怒りが出たら落ち着いたときに自分の振り返りをしています。
このようにして見ていくと。
精油のブレンドも何となく見えてきたり。
その人に必要な香りを選ぶこともできることがあります。
肺系の香り
漢方医学アロマではお伝えしていますが。
肺の香りは鎮咳や免疫刺激などの作用の精油がファーストチョイスになります。
もちろんほかにもいろんな精油をあげることができますが。
季節柄これからはユーカリラディアタやティートゥリーやラヴィンツァラなどを持っておくといいでしょう。
咳が出やすい、疲れやすいなどの方にはマツ科の精油もおすすめです。
朝早くに森林浴などはとてもいいでしょう。
自然が近くにある方はぜひ朝お散歩もしてみてください。
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