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心と腎~漢方医学アロマの世界~

先日の漢方医学アロマレッスンです。
アロマレッスンの中でも西洋医学の観点とは違い、自然哲学の考え方に基づいて精油を当てはめていきます。

レスプリハーブのレッスンの中のナードジャパンのアロマアドバイザーコースでは40種類の精油について学びます。
そして漢方医学アロマではその中の約3分の2を使ってレッスンしていきます。

香りを確認したり、その精油について簡単にお話する中でのレッスンになるのですが。

最終的にはその方がどのくらい精油のことを理解しているか?が大切になってくるレッスンでもあります。

とはいえ、ある程度の知識は必要になってくるので。
それをレッスンでお伝えしていくのが漢方医学アロマになります。

今回はその中でも心と腎の関係についてです。

心と腎の関係性

心とは主に心臓の拍動や体の中の液体を推し動かす力のこと。
心には高次の神という意味合いも含まれていて、いわゆる精神思惟活動なども入ってきます。

肝が情動や欲求に対して、心は高次機能の精神をつかさどります。
(例外もあります)

このようなことから、心の不調は不安、不眠、動悸、自律神経の不調などを引き起こしてきます。
心の機能が低下しすぎると時にパニック発作のような症状も出てきます。

一見心の不調だけに見えますが、ここには腎も関与してくることがあります。

腎は膀胱や腎臓などの排泄系のみならず、腎虚という言葉があるように老化のような現象も含んできます。
そして臓器で見ると、子宮・卵巣・副腎なども含まれるのでこの部位の不調は腎が関与してきます。

こうしてみると、腎は下腹部に作用すると考えられがちですが。
実は一部腎の気が高次の神に宿るとされています。

この説明はレッスンで行いますが。
こうした関係性の中には脳下垂体の働きなども見ることができてきて、本来腎の機能は正常なのに下垂体の働きが落ちることで「腎虚」となっていることがあるのです。

下垂体の機能

例えば脳下垂体が何をしているところかを見ると、この関係が見えてきます。

下垂体は主にホルモンの分泌を調整するところ。
有名どころは卵胞刺激ホルモン(FSH)です。
このFSHが卵巣での卵胞の成熟に関与して、同時に性腺ホルモンであるエストロゲンの分泌が促されます。
エストロゲンは排卵を促したのち、分泌が減るのは下垂体にその信号をフィードバックすることで起こります。

つまり、脳から卵巣へ。
卵巣から脳へ。

この関係が心(神)と腎の関係になるということ。

心腎不交という言葉があるのですが、この関係がうまくいかない状態。
つまり、月経不順や更年期などもこうした心と腎のバランスが崩れることで起こることにまります。

 

心の不調からの腎虚

老化ではないのに腎虚のような状態になることがあります。

これは先ほどの下垂体などの不調から起こってきます。

この場合、好まれる香りはフェノール類などの強壮作用の強い精油。

オレガノやクローブ、シナモンカッシアなどがとてもよい香りに感じることがあるようです。
そしてこれは高次の神の不調なので心の不調として読んでいきます。

ほかには副腎疲労なども。
副腎から分泌されるコルチゾールは過度のストレスが長期にわたると分泌が出来なくなります。
そうなると脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが出なくなり、副腎からはホルモンの分泌が減ってしまいます。
これが副腎疲労。そして腎虚という考え方になります。

このように心と腎の関係性は深く。
もともと心の不調は情緒が不安定になるのですが、過度に続くことで鬱=腎虚となるのはこのような関係によるのです。

 

老化ではない腎虚を予防するために

腎虚は本来年齢を重ねると誰もが通ることになりますが。

今は若い人の腎虚も多くあります。
それはステロイドの使用や抗生剤の多量投与。
他に脾虚による腎虚(食べ物が悪いことも含め)。
環境による腎虚などもあるといわれています。

こうした年齢によらない腎虚は不妊や少子化を加速させる原因にもなります。

そしてこのような腎虚を予防するために生活習慣を見直すとともに、ストレスの原因を探り少しでも解消させていくことが大切になります。

アロマで予防するとなると。
副交感神経系の活性になりますが。
これは一日のリズムを整えるという観点からも必要なことだと考えています。

ラベンダーやオレンジのような簡単な精油でもいいのでしょうが。
もっと早く副交感神経を優位にしてくれる精油などもあるので様々な精油を使ってみることも考えるといいでしょう。

 

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