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『知的生産の技術』・・・『TAKE NOTES!』からの気づきを添えて

私事ですが、本日202年11月17日55回目の誕生日を迎えることができました

おかげさまで、GOGO!

そして、コチラ「蔵書家の視点」は、今回で80回目の投稿かと存じます

引き続き愉しんでいただければ嬉しいですね

さて、今回ご紹介するアイテムは、知の巨人・梅棹忠夫さんの名著です

毎日取り組んでいる実践読書術でも複数回再読紹介している古典ともいえる逸品です

実は、コチラでご紹介することになった流れは、最近翻訳出版されたアイテムがキッカケでした

『TAKE NOTES! メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』
ズンク・アーレンス 著、二木夢子 訳、日経BP

こちら、2021年217冊目としても向き合っていました

サブタイトルから、メモの取り方と早合点しましたが、

読書を効率よく質の高い執筆につなげるためのメモ活用法

という内容です

つまり、アウトプットとは執筆のことで、書籍や論文を執筆したい方向けのメモ活用法なのです

考案者は、58冊の本と数百本の論文という大量執筆をしたドイツの社会学者、ニクラス・ルーマンさんという方です

そのメモ活用法は「Zettelkasten」(ツェッテルカステン)と称されているようです

「Zettel」とは、メモ、カード

「kasten」とは、箱

という意味なのだそうですが、これだけではよくわかりませんよね

ちなみに出版社のフレコミでは、

★一日3枚のメモで十分! ★
★メモはとればとるほど財産になる★
★世界トップクラスの学者、ビジネスパーソン、クリエイター、作家が使っているメモ術を知る★

とありますが、小生的に、このメモ活用法からの学びは、

① 先ずは、とにかく、メモをとる
② 自分で考えて、自分の言葉で書き表現する
③ つながりを重視し、メモ同士を結びつける・・・これが難しそう

というお作法でした

何れにしても、自分のものにするにはかなり大変そうなので、暫く寝かせておこうと想います・・・汗

そして、ここからが本題です

小生、このメモ活用法の要素から、梅棹忠夫さんの「メモのとりかた」と「カード」の利用法を想い出していたのですね

その内容が紹介されているのが、コチラの名著です

『知的生産の技術』 梅棹忠夫 著 岩波新書

 

梅棹忠夫さんのお作法は、

① 常に携帯し、気付いたことがあればメモする
② 1枚に1つの情報を記録し、ファイリングする
③ ときどき見直し、カード同士の関係から再発見をする

というもの

本質は両書ともほぼ一緒だと思えました

そのうえで、以前抜き書きしていたポイントをご紹介すると

・「発見」はまったく突然にやってくるもの
・自分自身の発見や着想も、すぐにわすれてしまう
・「発見」はできることなら即刻その場で文章にしてしまう

・いろいろとかんがえてみること
・それを実行してみること
・わすれるためにかく

・一気によむ
・本は二どよむ
・記憶するのではなく記録する

ちなみに、ドイツ製のメモ術も梅棹忠夫さんのメモ術も、基礎体力が必要だと感じています

その基礎体力とは、

① 語彙力
② 思考力
③ 習慣力

そしてお伝えしたいのは、これらの基礎体力を培うには、

たくさんの良書を読むことが必要条件です

故に、GOGOの1年も継続して本を読み、本を積み続けて参ります

皆さんもその仲間に加わっていただけると嬉しいですね


知的生産の技術 (岩波新書)
知的生産の技術 (岩波新書)

今回もお役に立てれば幸いです

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