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アロマでバランスをとる

アロマのレッスンカリキュラムの中でお伝えすることの一つに

「バランスを取る」ということがあります。

医療用語では「ホメオスターシス」=「恒常性の維持」

漢方的に考えると陰陽のバランスが保たれているということですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アロマでとるバランスは

「神経系」「内分泌系」「免疫系」の3つが主な作用点といわれています。

では、これらのバランスを取るということはどんな意味があるのでしょうか?

 

神経系のバランス

主に自律神経といわれるもののバランス。

つまり「交感神経」と「副交感神経」。

交感神経は朝方立ち上がり昼間に活性していますが、夕方からは副交感神経が立ち上がり優位になってきます。

このバランスが崩れるということは、本来夕方から活性しないといけない副交感神経が活性化せず、交感神経優位な時間が増えてきてしまうということ。

こうしたことが続くと、人の本来の力が失われていきます。

交感神経活性の時は体の中では常にエネルギーが燃えている状態で、燃えかすがドンドン増えていきます。燃えかすはメタボリックの原因となり高血圧や高脂血症などになります。

また燃えかすが増えるばかりでなく、栄養素もどんどん使われていくので体の中では必要な栄養素が届かない器官が出てきて、例えば月経がなくなってしまったり、不妊になったり、疲れが取れなかったりします。

しかし、こうした時にでも副交感神経優位になると、血流が良くなり体内における燃えかすの処理や栄養分の器官への補給、そして各細胞の修復などに力が当てられるので人は寝ることで回復するのです。

このように体がうまく仕事ができるようにするために必要なのが神経系のバランスということになります。

アロマでは交感神経調整や副交感神経活性などの精油を使いながら、本来人が持つ「自然治癒力」をあげていくことができるようになります。


 

 

 

 

 

 

内分泌系のバランス

内分泌系とは、いわゆるホルモン作用などを示す体の働き。

女性だとよく言われるのが「女性ホルモンのバランス」などです。

内分泌物質はいわゆる体の「内分泌腺」という器官から分泌されるもの(ホルモン)で、驚くべきことにppm(百万分の一)ppb(十億分の一)ほどのごく微量な濃度で体に働きかけています。

ですから、ほんの些細なバランスの崩れで体は見事に反応してしまうことになります。

内分泌腺は主に、下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓・腎臓・卵巣・精巣・胎盤などがありますが。主にアロマが関与してくるのは下垂体や副腎などになってきます。(ほかの内分泌腺にも間接的に関与していきます)

ここから分泌されるはずのホルモンがうまく分泌されないことで起こる不調が内分泌系のバランスが崩れたときに起こります。

例えば月経困難、副腎疲労による無気力、血圧や排尿なども下垂体から出るホルモンが出なかったりすることで変化します。

アロマではホルモン様作用を持つ精油のほか、副腎のために使う精油などを使いますが、内分泌系に関しては香るだけでバランスを保ってくることもあります。


 

 

 

 

 

 

免疫系のバランス

免疫系とは、体の中に侵入してくる外敵から体を守るためのシステム。

例えば風邪の時は、ウイルスが体内に侵入するので熱を出したり咳をしたり、鼻水をしたりして体の中からウイルスを出そうとするシステムのために起こります。

この時に必要なのが免疫システム。異常を察知してマクロファージや好中球などが発動するシステムが免疫です。

ところが、免疫力が落ちるといわれることが起こると風邪を引きやすかったり風邪がなかなか治らないというようなことが起こるのです。

ではなぜ免疫が落ちるのか?

それには理由がいろいろありますが、一つに免疫力を育てる環境が少なくなっているということ。

人の体はストレスにより免疫力が強くなりある程度まで耐えられるようになります。

ところが、電気機器の普及や暖かくなる素材のお洋服など。

夏なのに寒かったり、冬なのにポカポカだったり。

このような環境や、免疫細胞を運ぶ血流が悪いと免疫のバランスは崩れてしまうわけです。

アロマでは免疫調整や免疫刺激などの精油のほか、血液の流れをよくするような精油もお勧めになります。


 

 

 

 

 

 

アロマのお得意なバランス

アロマをどの部分で使っていくかはその時の状況で変わりますが。

基本アロマは「バランス」を取らせることが得意な療法になります。

例えば精油にはプラスに帯電しているものやマイナスに帯電しているものがあるのですが、これらは単純に体の中が陰性なのか陽性なのかがわかればある程度香りだけでバランスが取れることの後付けになります。

また、芳香成分の構造上。

水に溶けやすいのか、溶けにくいのかもある程度分類することができるのでこちらでもバランスを取ることの後付けになってきます。

「治す」のではなく「治癒力を本来の位置に戻す」のがアロマの大きな役割だと思う今日この頃です。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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