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  • アロマ日和
  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

精神を病んでしまったときのアロマ~医師に任せきりにしないために~

先日の薬局で

在宅ご希望の患者様。
8種類ほどの向精神薬と胃薬や痛み止めなど。

向精神薬は多いもので1日量7錠も・・・・。
全部で25錠ほどのお薬でした。

まだ働き盛りの方です。

薬をそろえているときに胸が痛み、ここまでになってしまった背景が気になります。
薬局長と話して、少しでも薬が減るような働きかけをしていこうということに。

でもなぜここまでの種類の薬を飲まなくてはならなくなったのか・・・。

心の病は薬では治らない

どんな病気もですが、特に心の病は薬では治りません。

心の病はご自身のとらえ方です。
でも時に辛くなって心に不調が出たら、それは一時的に薬に頼ってもいいと思います。

でも、薬を飲み続けることは絶対にないはずです。
それは人には必ず「自然治癒力」が備わっているからです。

恒常性の維持・ホメオスタシス

といって、元に戻ろうとする力があるのは。
ホロソフィーの施術を通してもわかります。

だから、心の不調が出て薬を飲んで良くなってきたと感じたとしても。
それは薬が効いているのではなく、薬でご自身を調整しながらご自身が治しているのです。

なのに多くの方は「医師に処方してもらった薬で良くなった」
と思い、「医師に感謝です」とおっしゃいます。

不思議なものです・・・。

 

精神を病んだら薬の前に香り

いつだったかテレビのCMで。

「早めの受診を」というフレーズがありました。
製薬メーカーの宣伝でしたが。

いや・・・受診したら薬でしょ・・・

という想いで見ていました。

早期発見早期治療で功を奏すのは主に癌疾患のような身体の器質的な部分で起こるもの。
心の病は早期に治療しても、その原因に変化がなければいつまでも薬を飲むことになります。

私は多くの方に、病院に行く前に来てほしいと思っています。

それは香りの底力は計り知れないからです。

嗅覚を介しての神経インパルスは、直接大脳辺縁系に到達します。
その速度約0.2秒。

香りを感じて「あ…この香りいい」と思ったときにはすでに自律神経系や内分泌系に作用しています。

ほどなくして、快刺激であれば副交感神経が優位に立ち、末梢血管は拡張をはじめ身体の血流が良くなってきます。

そもそも精神疾患の方は、質のいい睡眠をとることができていないので、副交感神経を優位にしていくのはとても効果的であるのです。

好きな香って過ごしているだけで脳内ではエンドルフィンが出て不安な気持ちや悩みから一瞬でも逃れられます。
それが続くといつの間にか悩みに執着しなくて済むようにもなります。

そのためには同じ香りをずっと使っていてはいけないのです。
それは嗅覚は非常に敏感で繊細。

匂いセンサーに慣れが生じていくのと、知らない間に使っている香りによって心と体の様子が変わってきているから。
同じ香りを受け付けなくなっていくのです。

人は香りを敏感にキャッチするので、同じ香りを不快に感じていつの間にか、一本買いした精油は使われなくなるのです。
それが重なって「もったいない」という気持ちになったり、せっかく買った香りを欲しなくなるので人は香りを使い続けることができないのです。

でも定期的に違う香りをブレンドして香っていると、心も体も満足して気付けば心身の不調から脱していることがほとんど。

そんな世界がアロマの世界です。

 

香りは何がいいのか?

正直、どんな香でもいいでしょう。

ただし、精油は雑貨屋さんで売っているものでなく。
またお友達から紹介されたネットワークのようなものでなく。

専門的に精油を扱っているところがいいでしょう。

予約制のところが多いですが、香りをお求めになるくらいだとそんなに時間はかからないと思います。
(レスプリハーブでは香りの小分けだけですと30分ほどでお帰りになれます)

それでも悩むときはファーストチョイスとして
・マンダリン
・プチグレン

を使いましょう。

エステル類であるアントラニル酸ジメチルがいい仕事してくれます。

オレンジなどでもいいですよ。
リモネンによるアセチルコリンエステラーゼ阻害の作用が副交感神経を優位にしてくれます。

また定番のラベンダーやカモマイルローマンなどもおすすめ。

しかし香りはやはりその人本人にしかわからない大事な感覚。
是非とも試香をさせてくれるところでの購入をお勧めいたします。

 

 

お薬をもらったら調べてみる

そんな香りの世界を知る前に、病院に行ってお薬が出たら。
医療機関任せにしないで、ご自身の薬を調べてみましょう。

作用機序などはわからなくても、副作用や起こりうる薬による不快症状はわかってきます。

例えば向精神薬だと。
食欲がなくなったり、身体が重だるくなったり、眠気がずっとあったり、うつ病の薬のはずなのに外に出るのがおっくうになったりします。

逆にハイテンションになりすぎることも。

その症状の出方は人それぞれで、その人にしかわからないちょっとした不調が出ることもあるので。
お薬をもらったら一度その薬について調べてみましょう。

そうしていくことで、医師にいわれたまま。
薬局で調剤されたまま飲むことから回避できてくるのです。

薬局では減薬という目標も必ずあるはずなので。
たくさんの向精神薬をもらっていたら、一度かかりつけの薬剤師に相談してみるといいです。

そこで嫌な顔をされたり、あまり積極的にかかわってくれなかったら。そこは本当のかかりつけ薬局にはなりにくいでしょう。

 

医師に言われたままの薬をそのまま服用することは。決して安全ではないということを・・・。

多くの方が知って、ご自身のことをしっかりケアできるようになることを願います。

 

 

 

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