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  • アロマ日和
  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

薬剤師が発信するアロマ~アロマ薬局として伝えていること~

私がアロマというものに出会ったのは娘がまだ3歳くらいだったと思います。
15年以上前でしょうか?

当時はアロマという言葉すら知らなくて、たまたま参加した薬局の先生の勉強会でラベンダーの香りに誘眠作用があるなどの話を聞き、メカニズムを知りたくなったことが学ぶきっかけでした。

本屋さんに行き、アロマの本を見たのですが。
そのころのアロマ本は、今のように種類が豊富ではなかった気がします。

それから息子の出産などあり、本格的にナードジャパンのアドバイザーコースに出たのが10年位前です。

ナードジャパンの魅力はケモタイプ精油事典と実践集でした。

漢方生薬のように、精油を組み合わせることで様々なことができるのがとても魅力的に感じ、すぐに受講を決めたことを覚えています。

それでも学びの中で壁が高くアロマの奥深さを実感したものでした。

芳香成分類の作用と経験

西洋医学ベースで生きてきた私にとって。
鎮静や鎮痛という作用についての理解はある程度ありました。

それでも、鎮静が何を鎮静しているのか?
誘眠はどんなメカニズムなのか?

とにかく疑問が多いレッスンでした。

当時のアロマは多分、経験値のみで伝えられていた部分も多く、また現在でも経験値でしか見れないことも多々あります。
なので、その作用を理解するには実際に使ってみたり、人に使っていただくことでしか自分の経験値を上げることができませんでした。

でも、事典を見たりしながらブレンドしていった中で多くの失敗もありました。

ある時は皮膚の不調の方に5%ほどのブレンドを提案してかゆみが増してしまったこともありました。

思考錯誤の中で皮膚の不調の方にはキャリアオイルよりもワセリンや、精油も酸化物類よりエステル類などのほうがいいこともわかりました。

 

薬局でアロマを伝える壁

幸い、実家が薬局なのでアロマを薬局で伝えることは特に問題ありませんでした。

ですが、いっぱしの薬剤師である両親からしたら。
そんな香りの成分で何ができるのか?
という思いもあったようで、かなり反対もされました。

また周囲の常識ある方々からは、アロマなんて・・・という言葉も普通に聞き。
それでも自分の中でアロマはこれからの時代に必要だと信じていました。

また、アロマというとサロンやきれいなお部屋というイメージもあるのでしょう。
普通のパパママ薬局でレッスンしたりカウンセリングしていることに懸念を示す方もいらっしゃいました。

でも、当時から。
私の中のアロマは「男性も使えるアロマ」というコンセプトがあり、服を脱がない、男性の相談も受ける、困った人のためのアロマを伝えていきたいという想いでやっていました。

だから、ブレンド提案という形をとりやってきました。

薬理だけではいけない

当時は〇〇作用という言葉から精油を選んでブレンドしていました。

例えば鎮痛とあれば、痛みのある方のブレンド提案にはウインターグリーンやペパーミントを必ず入れていました。また、眠れないとなれば誘眠作用のある、例えばラベンダーアングスティフォリアやイランイランなど、エステル類を提案していました。

でも、それで眠れないとか、痛みは落ち着くけどまた再発するという方を多く見ました。

そこでアロマの見方が変ってきたのです。

つまり、西洋医学的にだけ体を見てブレンドしてはだめだということに気付きます。

薬理や作用だけでブレンドしても人はあまりよくならないことを知ったのです。

人を人として見る大切さ

例えば、調剤薬局にいると患者さんの不調の指標は多くが血液検査や検査結果です。

血圧、脂質、血糖値など。
検査値が高いのでお薬で下げましょうとなります。

もちろんお薬で検査値は下がり、皆さん健康になったとおっしゃいます。

でも、そういう時は皆さんずっとお薬を飲んでいらっしゃいます。
まれに薬を飲んでいて検査値が下がってきたので減薬となり、1日おきに服用になる方もいらっしゃいますが、それでもずっと薬が手放せなくなっていらっしゃいます。

副作用は出ていなくて順調ではあるかもしれません。
それでもアロマと同じくずっと同じ異物を体内に入れるわけですから、決して健康体であるとは言えないのです。

本来なら、薬など必要としないで生きていけるのが健康であると思うのですが。

こうしたことを見ていく中で、アロマの成分で薬に依存しなくても生きていける方が増えたらいいといつも思いながらアロマ薬局として機能させています。

そこには人を人として見る。
つまり、人それぞれの個性があることをいつも大切にしてやっています。

お客様の様子

実はレスプリハーブのお客様は一定であるようで、変動もあります。

それはしばらく通われて、お見えにならなくなって。
でも半年から1年後くらいにまたふといらっしゃるのです。

これは自然な様子であると思いながら見ています。

そしてしばらく続けられる方は格段に元気になられています。
お薬を10種近く飲んでいた方も、今では2~3種類に減っている方もいらっしゃいます。

そんなお客様を見ていていつも思うのが。
このアロマの世界にお越しになってくださって本当に良かったと感じます。

香りの世界はとても面白く、嗅覚療法という言葉があるように香りを入れるだけでも救われる方が多いのも事実です。

アロマ薬局として、信頼置けるアロマの発信をしていきながら。
これからの時代の健康を担う場所になれればと。

そんな風に思いながらやっています♬

今後アロマを使う薬局も増えていくことでしょう。

そんな中でレスプリハーブらしいアロマの発信ができるよう。

これからも頑張ります♬

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