精油の見方を変えてみる~ペパーミント~
ある日のアロマカウンセリングにて。
学生さんが来てくれました。
最近私の周りでよく聞くのは、「学校にいけない」という言葉。
今回のお子さんも、特にいじめられているわけでないのに学校にいけないということです。
カウンセリングでは様々なお話を聞き、もちろん香りを嗅いでもらいます。
選んだ精油の中にペパーミントがありました。
アロマアナリーゼ的な解釈では、スピードなどのイメージがあるそうですが。
話の中から彼女の心理を考えることにしてみました。
ペパーミントの作用
ペパーミント Mentha piperita
シソ科の精油でいわゆるハッカ油です。
ミント系にはアルベンシスミントなどがありますが、ペパーミントはモノテルペンアルコール類であるメントールとケトン類であるメントンが主成分です。
メントールは消化薬などに含まれるので消化器系の不調に使うこともできます。
他には鎮痛や胆汁分泌促進、花粉症の季節には鼻の鬱血を解消することに使用したりします。
生薬では薄荷
漢方薬にもミントの葉は入ってきます。
いわゆる薄荷。
解表といって、気を散らして外邪を表に出していく作用として使います。
つまり、「気を晴らす」ために使うので、うっ滞した気を発散させることができるのがミントの役割として考えることができます。
ペパーミントを嗅いだ時、スッキリするのは気を散じているからなんですよね。
夏は熱が体にこもりやすいので人気になりますが、冬場は好む方が少ないのも面白いです。
精油の別の見方
こうしてみると、ペパーミントの使い方は単に消化器系や鎮痛などに使用するだけでなく。
「気を散じさせる」という見方も可能になります。
つまり、気が滞っているときに使うことでうっ滞した気が動くこともできるわけです。
今回学校に行けなくてうっ滞している気を巡らせたくて本人が選んだ香り。
解釈としては「動きたい」という潜在的な思いがあると考えることもできます。
案の定、本人はやりたいことをやっていきたいけど、いろいろなしがらみを感じてしまいやれないというジレンマを抱えていました。
アロマカウンセリングでは、こうした見方をその時のお話により導き出していくことができます。
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