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虫よけスプレーの季節到来!作り方と注意そして使い方

まだ梅雨っぽい日々が続くようですが、夕方頃から増える虫たち。

これから暑くなるにつれて手作り虫よけスプレーが手放せなくなります。

このスプレーを作るときに活躍するのがレモンユーカリやシトロネラなどの香り。
そして一般的に良く言われるのがハッカ油です。

ブレンドして使うのは自己責任になるので、お好みの香りで作ってもらえればそれでいいのですが。
薬剤師視点でちょっとだけ気にしてほしいことなどを書いてみようと思います。

ハッカ油には注意が必要なこともある

夏に活躍!ハッカ油にご注意!?

にも書きましたが、巷で売っているハッカ油のみならず。アロマの~ミントと称すものの多くには注意が必要です。

良く使われるのがペパーミントで、これらには「メントン」というケトン類が多いので注意が必要です。
市販のハッカ油にはメントールのみの定量しか行われていないので、メントンがどれだけ含まれているのかわからない状態で市場に出ています。

この毒性は、神経のみならず、高血圧などをお持ちの方にも注意が必要になるので知っておくといいでしょう。

ただし、微量使用なら大きな危険はないことも。
この辺りはご自身の判断で使用してもらえるといいかと思います。

虫よけスプレーの作り方

では実際にどんな風に虫よけスプレーを作ったらよいのでしょうか?

ハッカ油を買ったときについている文面には水に薄めて・・・という記載があるものもありました。
しかし、精油は水に溶けないのでこれはあまりお勧めできません。

おススメの作り方は以下のようになります。

・ビーカーなどのガラス容器に無水エタノールを50ml入れます。

 画像のビーカーは20ml用です。

・ここに精油を合計10~30滴入れます。
10滴で1%、30滴で3%濃度になります。
(濃度は使用する場面や年齢などを考慮します)

おすすめはレモンユーカリやシトロネラですがこれらにはテルペン系アルデヒド類であるシトロネロールを多く含むので皮膚刺激に注意が必要。
直接肌に付ける場合は少なめがいいでしょう。

他にはペパーミント(3歳未満の乳幼児や妊産婦、高齢者や高血圧の方は禁忌および注意が必要)
クローブ(3歳未満の乳幼児や妊産婦、高齢者や高血圧の方は禁忌および注意が必要)
ゼラニウム
ラベンダーなど。

ちなみにレスプリハーブではこちらにハッカ油を加えるなどもおすすめしています。

すでに、シトロネラジャワやユーカリレモンなどがブレンドされているので手間が省けます。
しかしこちらは皮膚塗布できない商品になりますので、利用の際は衣服などにスプレーすることをご説明させています。

・最後にスプレー容器に入れます。

今回は全てを無水エタノールで希釈する方法を書きましたが、肌が弱い方などは水を半分入れてもいいでしょう。
この時は分離しているので、必ず使用時は振って使うことが大切です。

精油は基本水に溶けない

という意識は非常に大切で、特に入浴時にそのまま精油を入れてしまうと皮膚に刺激がありますのでご注意ください。

使うときの注意点

蚊が嫌う香りには皮膚刺激があります。

塗布で使用を続けていると皮膚が荒れてしまわれる方が過去にもありました。

なのでたとえスプレーでも注意が必要。
肌が弱い方は衣服にスプレーして直接肌に付かないようにしましょう。

また、精油は粘膜に付くと非常に危険。
目に入らないようにスプレーすることも気にしてください。

小さなお子さんには洋服に付けることや、赤ちゃんのお出かけに使いたときは1日3回くらいまでにしてタオルケットなどにスプレーしておくといいでしょう。

効果は市販の虫よけよりはるかに弱いですが、20分くらいは蚊が寄ってこないです。
夏は暑いので屋外で過ごすことも短時間になると思いますが、夕方や夜のお出かけの時はシュッとひと吹き、小まめに行います。

我が家では犬の散歩時に犬にも使用しますが、1お散歩2回ほど吹きかけます。

使い方や使用する量は体質などもありそれぞれなので、ご自身の適量をその時に使ってみてください。

ただし、1歳未満のお子さんには大量の使用は避けましょう。

虫よけスプレーは刺されても使える

実はレモンユーカリやレモングラスに含まれる成分には、虫に刺された後に塗布すると腫れが引くことも。
ペパーミントやラベンダーをブレンドしておくと、刺されたところに応急的にスプレーしても大丈夫です。

もちろん帰宅後しっかり虫刺されのケアをしてほしいのですが、応急処置として虫よけスプレーを使うこともできることがあることを知っておくと便利です。

ただし、皮膚刺激がある精油を使うので大量に何度も使うのはやめましょう。

アロマの魅力は至るところで発信されています。

ご自身が使いやすい使い方で使用してください。

また、嗅覚が「No」といったときは使用を中止するのがいいでしょう。

嗅覚は5感の中で一番ご自身を守ってくれる感覚になるのです♡

 

アロマスクール、アロマカウンセリングなどのお問い合わせはこちら

 

 

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