喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
書縁はこの夏、お盆休み前にいただきました
その日は、朝イチからお客様とミーティング
ブランドブックのお仕事も確定したところで
久しぶりにお互いの近況交換をする流れから
名古屋市内のとある書店の存在を知ることに
幸い午後の予定がリスケされ空いていたので
早速地下鉄を乗り継いで、赴いてみることに
その書店は、古びたマンションの一室に佇み
京都の拘り書店のような雰囲気を醸し出して
五十路真只中のオジサンを迎えてくれました
狭い店内の本棚は尖った書籍で埋め尽くされ
良書との邂逅を予感させテンションも上がり
30分ほど眺めまわした後、手に採りました
アナログプレーヤー前に陣取るカウンターへ
店員さんが包装紙を裁断してカバーづくりを
最後までゆっくりした時間が流れていきます
もう少しこの空間に浸りたいと想う気持ちは
次のアポが迫り、再訪のお楽しみへ持ち越し
それでも、この夏イチオシの本との出逢いに
改めて高揚感一入、そんな作品のご紹介です
『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』 山下賢二 著 夏葉社
熱狂的なファンからすれば、既に語られた内容なのかもしれません
それでも、私的に響く言葉ばかりでしたので、コチラに転載します
・人生は無数の三叉路。選ばないといけない。
・自分で選んだつもりでも選ばされてるかもしれない。
・「ときのふるい」は残酷なんだよ。
・人と人ってすごく有機的だから、空気でも伝わるんだと思う。
・神様から借りてるもの。だから、命と同じだね。(才能について)
・死ぬときに返すもの。(才能について)
・才能があるかないかは自分で証明するしかない。
・半分が自分の自信だとしたら、もう半分は運なんだけど、ついてるかついてないかはどうにもなんないよね。そこは神様の領域。
・孤独には常に勝ってないといけない。
・物語っていうのは、言い換えると、生きている意味みたいな。
・愛とは何かなんてわからない。
・大事なことほどわけがわからない。
・時間を有効にするためには、嘘というのはつまんない時間の使い方だから、それを封印して、そこで得た時間をほかのことに振り分けたほうがいいよね。
・僕のいちばんのおっすめは、孤独に慣れること。
・助詞を一個変えることで、意味が全然変わる。
・一が知識。二が技術。三が思い。
・理論って意外と役に立たない。僕は直観みたいなほうが正しいって思う。
・生きてる時間って限られてる。与えられた時間というか、配分ってあるんだよ。
・考える力というのは、その人が自分で鍛えないといけない。
・語彙は多ければ多いほどいい。
・恋はしてなくても、恋はどういうものなのかって忘れなければいいわけだから。
・忘れて上書きしちゃうんだよ。劣化した何かを。
本書は、著者が松本隆さんからうかがった言葉をまとめたものです
幸か不幸かこれまで特に深く掘り下げてこなかった松本さんの作品
好奇の種が芽生え、先程関連書籍をポチっとすることになりました
この夏、やり残した感覚を抱いているあなたにこそオススメしたい
今回もお役に立てれば幸いです
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