キース・ジャレット・・・奇跡の復活を祈りつつボルドーを嗜む
その名前を初めて耳にしたのは高校1年生の春だったような記憶が
各々の音楽嗜好を交しつつ、交流を深めていった至福の1年でした
・・・佐野元春を熱く語る女子・・・
・・・カラヤン、小澤征爾を語る輩・・・
・・・メタルこそ至高と叫び続ける鋼鉄男・・・
・・・マイルスを聴け、と一言唱える若オヤジ・・・
・・・3人中ではホソノさんが好きと達観する先見性・・・
想い起すと、キリがないほど、多様なジャンルを経験できましたね
そんな中、既に鬼籍に入ってしまったT君から問いかけられました
ねえねえ、ちぇりー君は、キース・ジャレットって、どう思うの?
知識も経験もなく、窮し、まともに返答できなかった当時の未熟さ
キースの78歳の誕生日に、そんな反省も踏まえつつ綴ってみます
おそらくキース・ジャレットの名前を耳にして多くが連想するのが
コチラの作品『ケルン・コンサート』なのではではないでしょうか
秀逸な作品なのは間違いないですが、コチラで留まるのは勿体ない
私的にECMへの扉を少しだけ開けておいてくれたという存在です
ジャズ好きにとっては、キース・ジャレットの魅力はトリオにあり
ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットとスタンダーズ
名だたる定番曲を演奏し尽くしたトリオと想えるほどの作品群です
ひとつ選ぶならコチラの名盤、特に3曲目は善なる霊性に沁みます
マイルス・バンドにエレピで参加していた活動歴も、要注目ですが
管入りならワンホーン・カルテットのフォーマットに勝るものなし
アメリカン・カルテットでは、邦題から知的好奇心を唆る『残氓』
【メーカー特典あり】残氓 (UHQCD)(特典:クリアファイル付)
ヨーロピアン・カルテットでは、北欧ジャズの可能性へ誘う価値も
コチラ『マイ・ソング』はジャズ史に燦然と輝く傑作だと想います
キース・ジャレットの才は、クラシックの世界へ惜しげもなく伝播
リコーダーの匠ミカラ・ペトリとの共演は、聴き入ってしまいます
デュオは、アメリカン・カルテットがご縁のチャーリー・ヘイデン
二人が紡ぐ、安寧の音色とも表現とも形容できる世界が美しいです
そんなキースが体調不良を理由に活動休止し、早くも6年以上経過
その活動休止後、2度脳卒中に苛まれ、現在は半身不随という話も
その後、活動休止前年に録音されたソロ作3種が発売されています
本日はその中から、昨年末にリリースされた最新作をご紹介します
ジャケットデザインが、まさにボルドーの赤ワインを彷彿させます
そのボルドーにちなんで、本日はコチラの23年前の雑誌をご紹介
Winart (ワイナート) 2000年 Spring ボルドー五大シャトー
キース・ジャレットを聴きながらボルドーワインを嗜むのも一興か
表紙のグランヴァンはとても手が出せませんので、安旨で代用です
今回も共感いただければ嬉しく存じます
またね!
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