fbpx
  • GEEKな視点
  • 世代、性別、国、地域を越えて、ギークな奴らがあらゆるジャンルのカルチャーを発信。

めくるめく「見立て-mitate-」の世界

百年家具KIJINの石川玄哉です!

 

前回の、巨大一枚板!!セクシーな天板が出来るまで…の続きのお話。

あの幅4.6mの板が、あれから1ヶ月を経て…

富山県に無事嫁いで行きました!!!!

 

 

富山県の製薬会社、前田薬品工業様が有する、

創業者である現社長の御祖父様の旧邸宅が

火事で全焼した後に、故人の強い想いで建立したお茶室「松涛庵」

かつて多くの人々が交流したこの空間に、

再び息吹を吹き込みたい。

 

 

そんなご要望をいただき、

この空間にご提案したコンセプトは、

 

【見立て-mitate-

 

見立てとは、「何かを想像させる」という、

日本人特有の想像力を活かす感性が現れた、

茶道においても使われる表現方法です。

 

 

実は「松涛」という言葉自体も、

『松の木の葉が風に吹かれる音が、波の音のようだ』

という意味であり、耳を使った見立て、です。

今回はこんな見立てを致しました。

 

 

「センターテーブル」

テーマ=地球のジオラマ。

 

人が集う中心になる、この空間の象徴となるセンターテーブルには、

4.6mの巨大なトチの一枚板を、敢えて荒々しい耳の部分がお腹合わせになるように配置し、

その間に半透明のエポキシ樹脂を大量に流し込みました。

 

 

美しく映えるトチの杢の大地に、

荒々しい木の耳の岸壁、

未知なるエポキシの海。

 

 

 

地球そのものを見立てたテーブルに致しました。

 

 

「座椅子」

テーマ=山脈

 

センターテーブルとセットにする座椅子にも、

富山らしい見立てを。

無垢の木で削り出した座椅子には、あらゆる箇所に

ゆるやかに角度を入れることで、山を連想される形に。

 

それが連なり並ぶことで、

富山の象徴「立山連峰」を見立てました。

「御膳」

テーマ=川

 

縁側で並んで飲食ができるように、

こちらは同じく無垢の一枚板を使いながらも、

テーブルとは違う見立てを。

 

美しく木目が流れる幅2.6mのクリの一枚板を、

四分割して、それぞれ単独でも使える御膳テーブルに。

繋げることで、美しく流れる木目が川のように。

昨日この空間に収まることで、

これらの見立て家具がようやく完成しました!!

 

 

見立ての世界観を空間に。

まだまだこれからこの空間自体も進化していきます!

 

こちらの記事も読まれています

この記事へのコメント

ViewCafeをフォローして
最新情報をチェックしよう!

こちらの記事もおすすめ