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動きの妊活② 日本人女性の体幹を鍛えてきた意外な文化とは?

こんにちはー。妊活セラピストの渡辺久美子です。

前回、日本人女性が家事労働のなかで

自然とお産に向けて体を鍛えていたというお話をしました。

昔と今の女性の暮らし方を比較すると、

いかに現代女性は体を鈍らせてしまっているかが分かります。

文明の進化は、家事をする時間から女性を自由にしてくれたのですが、

体の方は楽になった分退化してしまうのですから悲しいですね。

今回は、「着物」という日本文化が

日本人女性の体ににどんなふうに影響を与えてきたかをお話しますね。

注目すべき!?日本人女性の芯を育てた着物文化

 

 

本格的に着物を着る機会は普通の人だとほとんどなくなってしまいましたが、

例えば浴衣のような簡単に着ることのできる着物なら、

ときどき旅館などで着ることもありますね。

パジャマで過ごすときと浴衣で過ごすとき、

何が大きく異なるでしょうか?

それは、体の動かし方ではありませんか?

パジャマのときは、どんなに姿勢を崩しても平気です。

大股で歩くこともできます。

ゴロンと寝転んで、脚を組んだりしても大丈夫。

壁にもたれかかっても平気です。

しかし浴衣の場合、まず脚を開いて座る人はいませんよね。

はだけてしまいますからね。

歩く時も、大股では歩けません。

膝をすり合わせるくらいの小股で歩かなければ、

これまたはだけてしまいます。

また、背中に帯が結んである場合、

もたれかかって座ることもできません。

そして、いい姿勢をある程度意識して保っていないと、

浴衣が乱れてきてしまいます。

じつは着物は、体の軸がしっかり安定した姿勢をしていないと、

崩れてしまうのです。

(お侍さんは背中に家紋を背負っていたので、特に姿勢をよくしていなければならなかったとか。)

もたれないで座ることや、脚を開かないよう内腿をいつも閉じていようとすることも、

けっこう筋肉を使うことがわかります。

洋服を着ているときには気にすることがないことを

着物を着ることで意識しなくてはいけません。

骨盤底筋群を鍛えていたのも着物文化だった

 

女性が生理の時に当たり前のように使用する、使い捨ての生理用ナプキン。

この使い捨てナプキンがない生活なんて想像できないくらい、私たちには当たり前のものです。

なぜならそうしないと血まみれになってしまうから。

しかし便利なこれらが登場したのは昭和に入ってしばらくしてからです。

それまでの女性たちはいったいどうしていたのかというと、

紙や、ぼろ布、綿など、いろんなもので対処していたそうですが、

基本的に自分でコントロールできたというのだからおどろきです。

つまり、尿が漏れないように我慢するときと同じように

経血が出ないように膣の筋肉を使って止めていたのだそうです。

この膣を引き締めることができる筋肉は、

骨盤を真下の部分にハンモックのようについている筋肉群で、骨盤底筋群といいます。

この骨盤底筋群がしっかりと子宮を支えているというわけなのです。

私たちは、そんな筋肉を意識することもなく、

動かせるのだという自覚さえなく過ごしてきてしまったので、

経血を自分で止めておくなんてできるわけがないとまで思っています。

でも昔の女性はできていたそうです。

その理由として、着物を着る文化があったと言われています。着物を乱さないように着こなす動きは、体の軸を鍛え、骨盤底筋群も引き締めるというわけです。

着物を着ているかのように過ごしてみよう

 

 

骨盤底筋群の弱体化は、

不妊だけでなく婦人科系全体を弱め、疾患の原因となります。

骨盤底筋群を鍛えるエクササイズもありますので、

意識して取り入れてみることもいいと思います。

膣の周りの筋肉を使ってハンカチをつまみ上げるようなイメージで

股を引きたり、緩めたりするという運動です。

でも筋肉そのものが分かりにくくて難しいのです。

でも着物を着ているかのように、イメージして体を動かすのならどうでしょう?

膝を閉じ、体の芯をブレさせないように動くのです。

だいぶエレガントですよね。

体の軸を鍛えながら、動きも女性らしく美しくなったらすばらしいと思いませんか。

ぜひ今日から意識してみましょう。

 

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特集:動きの妊活

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