自然な野菜の育ちから、人の体について考える
先日、一宮の自然農の彩り農園さんへ畑の見学に行きました。
自然農の畑を見たのは2回目でしたが、野草と野菜が共存している面白い畑です。
この畑に見慣れると、草一本生えさせないようにしている畑が不自然に見えてきます。
自然農というのは、「耕さない、持ち込まない、虫を敵としない」という農業のありかた。
例えば土を耕すと、柔らかくなって野菜にとって良さそうに思えますよね。
しかし耕すことは本来の大地の生命力を否定し、
土の中にいる生き物や微生物の共生の環境を乱すことになります。
草を抜きすぎると、根っこにいる菌を失ってしまいますし、地面が乾燥してしまうので水を常に与え続けなくてはいけません。
そして肥料をやり過ぎると、かえって虫が集まってしまうこともあります。
それで、農薬を使うということに。
肥料を与えないので(持ち込まない)、野菜が育つスピードはゆっくりになりますが、
自然の生命力で育ったおいしい野菜になります。
そして何より畑が美しいんですよ!
人の体も同じことが言えるのではないかと思います。
私なりの解釈をしますと。
耕さない→自分を耕すというのは、今の自分を自力で保つ意識が低く、
他力(医療・企業の商品やサービスなど)に依存し過ぎる姿勢に似ているように思います。
本当は自分で維持すべき体のことを信頼できないんですね。
いろいろやってもらわなければダメなんじゃないかと思ってしまう。
施術をしている私がこんなこと言いにくいですが
施術を受けることに依存的になるのはよくないと思います。
真に自分を維持できるのは自分だけなのです。
持ち込まない→あれもこれもと、いいものを取り入れようとすることは、自分にとって不必要なものも取り込み、負担をかけることになっているかもしれません。
食べ物だけでなく、多すぎる持ち物や忙しすぎるスケジュールにしてしまうことなどもそうです。
自分の軸が曖昧な方ほど、選択して決めることが苦手です。
自分はどうありたいのか?と自分に問うてみることも大事ですね。
虫を敵としない→虫を敵にする、というのは、病気や不調やネガティブな出来事を否定すること。
何が原因かを省みることなく、結果を消そうとしてしまう行い。
痛みや不調、トラブルなどは「このままではいけないよ」と警告してくれているものでもあります。
ちなみに痛みには心因性のものも多くあります。
「どうして私だけ…。」というふうにうまくいかないことを周りのせいにしていると、
痛みって治っていきません。
じゃあ私はどう動こうか?とすぐさま行動できれば痛みは消えることが多いのです。
自然の姿には学ぶものがたくさんあるなあと改めて感じます。
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