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アニメや小説、マンガの中でまで辛い思いをしたくない若者たち

昔ながらのお話しといえば、どんなに辛い状況でも主人公たちが頑張ってそれを乗り越えていく……!というスポ根なお話がメインでした。

片思いの相手を振り向かせたくて頑張る主人公や、両親が殺されたかたきをとる為に戦う主人公など、どのジャンルでも主人公はがんばって成長していく姿に共感したものです。

その傾向が数年前からライトノベルなどの一部のジャンルで変わってきているらしいのです。

戦わない主人公たち

たとえば冒険ものだとしても、主人公は平凡ながらも努力せずに最強だったり、主人公が異世界に行って特殊能力を与えられ、強い人になって女の子にもてまくるお話だったりするそうです。前世がすごい人だったので、ある日いきなりめっちゃすごい人になって主人公がピンチにおちいることもないというものも。

バトルシーンもほとんどなく物語は進んでいき、仲間と対立することもなく主人公が孤立することもありません。

そんなお話しがおもしろいの?と昔からマンガや小説を読んできた側からすると思うのですが、そういうお話しを好む人が多くなっているようなのです。主人公が努力するとか、ちょっとの思い違いで仲間とケンカするとかストレスになるからダメで、主人公が時に孤立しながらも成長していくような内容は読めない人が増えているらしいのです。

その傾向は少女漫画にも

最近の少女漫画も読んでいるとそういった傾向が多く見られます。

相手は学年1のイケメンでモテモテ。そんな男の子と幼ななじみの主人公。主人公自体もかわいくて、相手の男の子とカップルになると「見てみて~、美男美女のカップル」とみんなからうらやましがられる存在に。

多少困ったことは起きたりもするけれど、男の子がいつも守ってくれて2人の関係はゆるぐことはありません。

ライバルや周りの人たちが2人のことをかきまわすだけで、あまりすれ違いもなくお話しが進んでいくものがたくさんあります。好みの問題なのでどういったお話が好きかは人それぞれですが、昔には考えられなかったような設定が今はウケているというのは興味深いです。

ストレス社会と言われているので、物語の中までストレスを持ちこまないと言うことなのでしょうか。

お話しを作る側としては、時代を読みとって現代の人たちに合ったお話しを作ることも大事ですので、そういった傾向もあることを知っていなければいけないですね。それにしても「ドラマは葛藤が大事」と教えてもらって脚本を描いている身からするとびっくりなお話しでした。

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