あなたが比べていいのは、昨日の……【私を変えた言葉18】
「人と比べるなんて愚かなこと。私という存在は替えがなく、唯一無二なのだから……」
と思ってはいても、そこは人間、つい人と比べて落ち込むことだってたくさんあります。
考えてみれば、さまざまな想いのほとんどは「誰かと比べることで生まれている」のではないかと思うほど。
外見も、収入も、仕事のことも、誰かと比べることがなければ、さほど心が苦しくなることなんてないのかも知れません。
例えば、「恵まれていない」と感じることも、比べる対象がなければ自分が恵まれているのか、そうでないのか、なんてことを考えることすらなく、ただ、ひたむきに毎日を生きているような気がします。
なかなか100%、誰とも比べることなく生きていくなんてことは無理だと思いますが、私が以前言われた言葉で忘れないでいよう、言い聞かせておこうと思った言葉があります。
その言葉とは、
「あなたが比べていいのは、昨日のあなたとだけ」
です。
その時、私はある人と自分を比べては自分を卑下し、苦しんでいました。
何があの人と違うんだろう。
なぜ、こんなにも差があるんだろう。
そんな心狭い想いに囚われていました。
そんな私に、ある女性が言ってくれたのです。
「人はすぐ他人と比べて苦しむけれど、本当は、他人と比べることができないのが自分なんですよ。
自分と比べていいのは、自分だけ。
それも、昨日の自分と今日の自分だけなんです。
『昨日よりも少しでも進めただろうか』ということだけを比べていいのですよ」、と。
比べるのは、他人じゃなくて、自分だけ。
今も忘れられない、大切な言葉です。
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