ハーブウォーターでも成分を知る

小野木美佳

昨日はレッスンの中でハーブウォーターを学びました。

 

ハーブウォーターは植物を水蒸気蒸留して精油を採取するときに得られる水の部分。

本来のハーブウォーターには添加物も酸化防止剤も入っていてはいけないので、基本大腸菌群などの検出の有無があるかなどの見極めは必要です。

 

そして精油を採取するときに得られるものなので、精油と同じような成分のほか、水に溶けやすい成分。

いわゆる極性の高い芳香成分が多く入ってきます。

なので、ハーブウォーターを学ぶと、モノテルペンアルコール類が多いことに気づきます。

アルコール類なので抗菌などの作用が期待されるのと、PHが弱酸性であるのでお肌に優しいということで赤ちゃんから使用できるとされます。

 

 

例えばティートゥリーのハーブウォーター。

 

モノテルペンアルコール類のテルピネン4olを中心にモノテルペン炭化水素類のテルピネンや、pサイメンなどを含むほか、シネオールも含んできますが、濃度が0.0001%という超低濃度。

精油だと原液なんてとても使えないくらいに強いのですが、ハーブウォーターはそのままスプレーとして使えるので使いやすいです。

 

ニキビのケアなどに使われることが多く、花粉症持ちの方などにもおすすめのハーブウォーターとなります。

 

他にラベンダーアングスティフォリアのハーブウォーター。

精油にあるエステル類はほとんど検出されず、アルコール系のリナロールをはじめクマリンという成分などが出てきています。

このクマリン。

桜餅を包む桜の葉っぱが塩漬けにされた時に出る成分で、人によっては桜餅のにおいがするとおっしゃる方も・・・・。

ラベンダーウォーターは日焼け後のケアに使うことができるのです。

 

え?クマリンって光毒性があるのではないの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが。

クマリン誘導体とクマリンは作用が違っていて、クマリンそのものには光毒性は認められないとされています。

 

代わりにクマリンには血液凝固阻止作用があるのですが、ハーブウォーターなら抗凝固剤を服用していてもほぼ影響がないと考えても大丈夫です。

 

このように、精油だけでなくハーブウォーターからも成分を見ていくことも大切です^^

 

 

 

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小野木美佳

自然療法のひとつアロマテラピーを心と体のために使う魔術師、傍ら薬剤師。アロマのあれこれ発信します♬

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