微生物の世界から

小野木美佳

大変ご無沙汰してしまっています・・・。

ダブル受験もそろそろ終盤。

そんなさなか、昨日は東京まで出向き久しぶりにインプットの時間でした。

「抗菌アロマ」で有名な安部先生の講義。

実習もあるということで行ってまいりました!

 

その中で知ったアロマの可能性などについて今回はシェアしますね!!

 

微生物の種類とアロマの作用

微生物は主に

  • ウイルス
  • 真菌
  • 細菌

に分けられています。

私たちがよくひく「風邪」の多くはウイルス性。

インフルエンザをはじめ、ノロやロタもそうです。

 

 

 

 

 

 

【ウイルス】

自分で増殖できないので、生きた細胞に寄生して自分たちを増やしていきます。

大きさは約0.1㎛。1/10000㎜です。

エンベローブと呼ばれる突起を持つものと持たないものがありますが、エンベローブを持つものに精油は作用しやすいといわれています。

 

【真菌】

糸状菌ともいわれるもので、細胞壁をもち自分で枝のように増えていきます。

水虫などといわれる原因の微生物で大きさは約10㎛。カビなどがそうであるように比較的大きな微生物です。

アロマの中でも「抗真菌」といわれるものがあるように。

精油の作用が大きい微生物です。

 

【細菌】

いわゆる細菌。

多くの種類がありますが大きく分けて「グラム陽性菌」と「グラム陰性菌」に分けられます。

グラム染色を行った後の処理で陰性菌と陽性菌に分けられますが、この仕組みは細胞の在り方にあります。

簡単に言うと細胞を包む膜の構造の違いですが、この膜構造の違いで作用する精油の成分も変わってきます。

 

特にアロマでは「モノテルペンアルコール類」を持つ精油がこうした微生物にいいとされますが、実はこうした精油があまり効かないこともあるのです。

 

 

皮膚常在菌と精油

私たちの皮膚には「常在菌」と呼ばれるものが存在しています。

常在菌のおかげで私たちは安全に外を歩けるといっても過言ではないくらいです。

これら常在菌は皮脂を分解したり、汗をかくことで皮膚の状態を良くしてくれるなど。

実は体にとっていい仕事をしてくれるのですが。

アロマの精油はこれらの常在菌を「殺菌」してしまうのではなく、「安定化」させるのだということも昨日の講義でお話がありました。

つまり、アロマでいう「抗菌」などは、殺菌ではなく細菌の活性を正常化するものであるという見解です。

菌の調整がアロマの役割だという見解ですね。

 

 

 

 

 

 

 

アロマを選ぶ理由

私たちアロマ使いがアロマを推奨する理由の一つに「先人の知恵」があります。

医療ではしっかりとしたエビデンスを基に人に作用する医薬品などを用いますが、先人の知恵にはエビデンスなどはありません。

あくまでも、今回のように「使っていたものを研究したらこんな理論が見つかった」というものがアロマの世界。

いわば、目に見えない部分を解明していく世界なのかもしれません。

昨日の安部先生も、抗菌アロマといえ、精油の選び方は抗菌などの活性から選ぶものではないとおっしゃっていました。対象的に作用をさがすのではなく、生活と密着させて精油を探すということ・・・。

医療ではどうにもならないことや、生活の中でのちょっとした困りごとにアロマを「安全に使う」ということは、長く使う(濃度など考慮する必要はあります)ことで人の役に立っていくということになる。

いわば新しい時代の療法なのかもしれません(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

医療的なアロマが注目されつつある中で大手が手を出さない理由がここにあるということです。

 

抗菌は抗炎症や免疫とも深くかかわる

抗菌アロマを深めていかれた先生方は、アロマの中に炎症を抑える反応や免疫ともかかわることも発見されています。

例えばラベンダーアングスティフォリアは抗菌もありますが、リラックスや抗炎症なども持ちます。

リラックスはいわゆる免疫とも大きくかかわるので、ラベンダーアングスティフォリアの香りが好きで使う人は抗菌も抗炎症も免疫の調整もしているということになるのです。

アロマの精油は「1+1=2」ではなく「1+1=∞」ということになるのですね。

そう考えると、アロマを安全に使うことで無限大の可能性を見出すことができるというわけ♬

そんなことを昨日の講義の後に考えていました(*^-^*)

 

この抗菌アロマの勉強会についてのシェアは今後レッスンにして皆様にシェアしていきます。

お楽しみに!!

 

 

 

 

 

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小野木美佳

自然療法のひとつアロマテラピーを心と体のために使う魔術師、傍ら薬剤師。アロマのあれこれ発信します♬

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