学校・園へ行き渋るときの効果的な「話の聞き方」

市川弘美

こんにちは。市川弘美です.

『子どもが学校・園へ行き渋るときの関わり方』
の続きです。子どもの行き渋りが見られるときは、「話を聞いてもらう」&「甘えられる」環境づくりが効果的です。

子どもはどんなふうに「話を聞いてもらう」と、落ち着くのでしょうか。

今日は「聞き方」のひとつ「おうむ返し」についてお伝えしますね。

子どもに「行きたくない」と言われると、

「ママはどっちでもいいよー」
「昨日休んだから今日は行こうか」
「帰ったら本屋さんへマンガ買いに行こう」
「好きなおやつ買って待ってるね」

などと話しかけることが多いです。

早くどっちか決めてほしいと焦ったり、お願いだから行ってと祈る気持ちのときもあります。

大人もそうだし、子どもも何かイヤなことがあったとき、グチをこぼしたいし、話を聞いてもらいたい、というのがあります。

私たち親は、こんなふうに「ただ聞くだけ」で十分だと思います。

子「行きたくない」
母「行きたくないの」
子「うん、給食きらい」
母「給食がいやなのね」
子「うん・・・」
母「・・・」
子「多すぎて食べられへん。先生になんか言われる」
母「残すと先生に言われるんだね」
子「そう。。。みんなに見られるし」
母「みんなに見られたら恥ずかしいし、いやだね」
子「うん・・・もぉいい!」

(このあと、思わず気持ちがあふれて泣きだすかもしれないし、言いたいこと言えたので出かけるかもしれません。)

これは「オウム返し」という、子ども(話し手)のことばを繰り返す聞き方です。

こんなに上手くいくはずないわ!かも~だけど、ソコはやってみないと分かりませーん(*^_^*)

それと、会話が長いから上手くいった、短いのは効果がない、とかそういうのはないんですね。

子「学校行きたくない」
母「行きたくないのね」
たったひと言でも、「ママ分かってくれる」と子どもが感じると、それだけで安心するんです。

ママのひと言で感じる安心感の積み重ねが、子どもの心の土台をしっかりときずいていきます。

話を聞いてもらえるのって、気持ちの整理ができてスッキリしますよね。

聞いたほうも、「な~んだ、先生に注意されるのを、友達に見られるのがいやだったんだ~」と行き渋る理由が分かるだけで安心するものです。

朝だけじゃなくて、子どもが学校から帰ってから、食事のとき、何かを話し始めたら、「オウム返し」で聞いてみてくださいね♪

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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