さんざんなめにあったときに、かけることば

市川弘美

子どものころ、これでもか!というくらい、たいへんなめにあった経験はありませんか?
大人になっても「もう、今日はさんざん!」と落ち込むときもありますね。

もしも子どもがこんな状況になってしまったら、何て声をかければいいでしょうか。

学校へ行く途中にこけて、ひざをケガ。
歩くのがおそくなって遅刻。
体育で鉄棒の手をすべらせて落下。
習字でとなりの子の墨汁がとんできた。
給食のとき牛乳がこぼれて、服が墨汁と牛乳のにおい。

(さすがに、ここまではないか。)

外でのできごとを、子どもが話してくれたり、先生が教えてくださったりしたら、子どもに何て声をかけようかなーと考えてしまいますね。

子どもが帰ってきたらなぐさめの言葉でもかけてやりたいのが親心。


「それはたいへんだったね~」のあと、
「そんなにたいへんな目にあって、どうやっていち日すごしたの?」
と聞いてあげます。


「しょーがないから」
「ふつうに」
「泣きたいけど、がんばった」
「べつに」

と返事は子どもによっていろいろです。
それに対しては、「そっかぁ、しょうがないから、いち日すごしたんだね」とおうむ返しにすべてを肯定してあげるといいですよ。

おうむ返しは子どもへのフィードバックにもなります、
そうすることによって、子どもはさんざんな目にあったときの自分対処のしかたを再確認できるんです。

もしも次も同じような状況になったときに、経験が活きてきます。

がんばれーって励ましのことばもかけてあげたいけど、おうむ返しのように話を聞いてあげるだけでも、子どもは「ママ分かってくれてる」とおもって元気がでますよ。

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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