『お母さまは、「お母さま」になってください』

市川弘美

それにしても、夏休みの宿題を手伝うのは、大変ですね。
終わりのほうにどうしても大物が残ってしまう、というかたは多いんじゃないでしょうか。

ところで、子どもに「教える」って難しくないですか?

「教える」モードになると、とたんにキゲンが悪くなるムスコ。(わかりやすい)

「教える」モードになると、知らないあいだに「上から目線」になってるんですよね。

「算数の問題が分からない」というので、「教えよう」と思って、
「ここは、こうやって、こうやって・・・・」
「で、ここは? わかる?」
と、考えてほしくて「教えよう」としてしまうんです。

そこには、計算というか、下心がチラホラ見えるわけです。「算数の成績が上がってほしい」とか。
そうなると、子どもは敏感にそれを感じ取って、「もういい!」と怒ります。

算数を勉強させて理解させるのは、先生のおシゴト。
ご飯つくって、見守るのが、わたしたち母親の役割。

わたし、ムカシ、幼稚園の主任の先生に呼ばれて、言われたことがあります。

「お母さま、教師ではなくて「お母さま」になってください。 教師はわたしたちがいますので。」

わたしが子どもへ接するのをご覧になって、おっしゃってくださったんです。とてもありがたいです。
何かを教えたくなったとき、わたしはこの言葉を思い出します。

Copyright © 2017 ママ育の視点|mamaiku.view All Rights Reserved.

コメント

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

こちらの記事もおすすめ

  1. 子どものほうから「あのねー今日ね!」と話してくれるようになる関わり方3つのポイント

  2. かんしゃく持ちは、がんばりやさん。その2

  3. 「あきっぽい」と「好奇心旺盛」、輝く未来があるのはどっち?

  4. おこづかいの金額の決め方

  5. 【脅迫②】コミュニケーションをはばむ12の型

  6. 子育てのイライラの元は、「子育て」にあらず。

  1. 空を飛べる鳥は自由なのか?(自由と権利は、責任と義務にセットで…

    2018.07.03

  2. ご利益ハンパないって!

    2018.06.26

  3. ​大人女子でも楽…

    2018.06.18

  4. 名城の「味付けスパゲッティ」を食べよう!

    2018.06.18

  5. ロンドンの常識なの?イギリスの?

    2018.06.18

  1. 名古屋城本丸御殿がいよいよ完成! さっそく行ってみたがね~!

    2018.06.09

  2. そんとくのかんじょう

    2018.06.09

  3. ボディケアの妊活③ ファンデーションも作ってしまおう

    2018.06.08

  4. 好きなことがある人生

    2018.06.06

  5. 心と体~漢方医学アロマでアロマを使う~

    2018.06.05

Viewトレンド