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来るものは拒まず、去るものは追わず。

「十分に甘えさせれば、ちゃんと自立する」
このことばは、子どもがまだ幼い3才や4才の甘えん坊のころは、なかなかピンと来なくて、もっといえば信じがたいことです。

半信半疑ながらも、わたしは子どもが6才のころ、最初は「甘えさせなければ」と思いながらやっていました。
でも、そうしているうちは、結局は押し付けになってしまうので、子どもにしてみたらイイ迷惑だったでしょう。今考えると満たされてなかったと思います。

ただ、形から入ることで、子どもの心の土台をつくろうとしたことは確かで、それがいつの間にか、甘えさせることが自然とできるようになりました。

ムリなく聞けるときは聞いて、聞けないときはNoと言えるようになったわけです。
「甘えさせなくては」ではなくて、自分に正直な気持ちに添っていて、とてもラクになりました。

ま、今でも、ここで甘えさえるべきか・甘えさせざるべきか、と頭でじっと考えて策略することはたまにありますけどね。100%カンペキに自然に自分らしく、とはいきません。

子どもがひざに座りたいと言えば座らせ、あっちへ行きたいと言えば行ってらっしゃいと送り出す。

来るものは拒まず、去るものは追わず。
子育てってこんなふうに自然体でいられるといいなと感じています。

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