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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

抗がん剤治療とアロマ

2018年。

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

昨年は抗がん剤治療のお客様の相談もちらほら・・・。

癌治療にあるガイドライン。

疾患の種類によっていろいろですが。

どの治療も苦痛を伴うと多くの方はおっしゃいます。

その苦痛には疾患に対する不安も大きく、また、薬等の副作用も重なり

夜の睡眠がとれないことも・・・。

 

冷え、むくみ、吐き気、不安、不眠など様々な不調が一気に出てきます。

 

抗がん剤を使う治療に必要なのは「勇気」と「気力」

どうしても白血球が下がったり食欲が落ちたりして、人に大切な気力が奪われがちになります。

 

食事が摂れるときはまだいいのですが。

それでも副作用はとてもつらく、また気持ちも落ちてしまう方が多いようです。

 

レスプリハーブでは精油の香りとともに内服できるものをおすすめしていますが。

なかなか好評で、元気になってきた!という方も♬

今年初めてのうれしいご報告でした!!

 

では、がんの方にアロマを使うとしたらどのように使えると思いますか?

 

抗がん剤で気持ちが落ちてしまう


これは多くの方に起こりうる副作用。

どうしても体に負担がかかるために、そこに気を持っていかれます。

その感覚は相当なものだそうで、体のしんどさと同時に気持ちも落ちていく。

そのような時は治療に対する不安を取り除くことが大切なのだと考えます。

単に抗不安作用の精油を用いるだけでは難しいと思われますが、

香りが受け付けられる状態なら(抗がん剤治療中は香りを受け付けないことが多い)

3%濃度くらいに希釈したブレンドオイルを手首に塗って香るとかなり違いますが。同時に心おける人との会話も大切になってきます。

弱音を吐くことがだめだと思う方ほど、治療中の辛さを抱え込むことが多く、そうすればするほど気持ちはどんどん落ちて行ってしまいます。

 

香りは柑橘系をベースに。

すっきりした香りを好まれることが多いのですが、ペパーミントなどは神経系への注意が必要なために少量に抑えることがいいでしょう。

少し落ち着いてきたらラベンダーやカモマイルなどもお勧め。

自己受容ができてきて、生きることへの気持ちが上がるお手伝いになります。

 

生きる目的を見つける


癌疾患を患うと、なぜ自分はこうなってしまったのだろうか・・・?

と悩まれます。

その時に見つめてほしいのはご自身の過去の在り方。

仕事中心で生きてきたことは誇らしいことですが、そこにストレスはなかっただろうか?

いつも人に対して嫌な気持ちで仕事をしていなかっただろうか?

子供の世話ばかりで自分の生き方無視してきてしまってはなかっただろうか?

意外にもいろんなことを思い出したり感じたりすることが多いようです。

そして、病気が治ったらどうしていこうか?

それを考えるいい機会でもあります。

同じようにまた仕事しよう!子供のお世話しよう!!

なんてことになると、再び体は暴れだします。

内観のお手伝いもアロマは役に立ちます。

この時の香りは鎮静系の香りを。

宗教色のある精油がお勧めです。

  • フランキンセンス
  • サンダルウッド
  • ミルラ
  • スパイクナード

をベースに。

花の香りを入れた芳香浴がいいでしょう。

ラベンダーアングスティフォリアなどお勧めです。

 

香りの中で過ごす


本来は自然の中で過ごすことが一番なのですが。

そんなに簡単にお引っ越しも難しいですよね。

そんな時こそアロマの出番です。

最近は和精油なども出てきており、ヒノキや杉、ゆずなどの日本古来からの香りに触れることもできますが。

これらの香りは時に強く感じる方も・・・。

西洋発信のアロマの中にもマツ科やヒノキ科の精油もあるのでこちらも試してみてください。

【お勧めの精油】

  • スギ
  • ヒノキ
  • ゆず
  • モミ
  • 黒文字
  • サイプレス(ホルモン依存性の疾患の方は使えません)
  • レモン
  • ベルガモット
  • ローズマリーシネオール
  • ジュニパー
  • シダー(ホルモン依存性の疾患の方は使えません)
  • ヒマラヤスギ(乳幼児、妊産婦の方は使えません)
  • パイン
  • ブラックスプルース
  • バルサムモミ

 

モノテルペン炭化水素類であるリモネンやピネンを多く含むので気持ちも上がりますし、希釈して塗布すれば体の中のうっ滞も解消されます。

これらをデュフューザーで毎日焚いておくことだけでも気持ちの上がり方が変わります。

 

アロマの醍醐味は香りで心が落ち着くこと。

西洋医学での治療と併用して使えること。

 

癌の治療でずっとそこにしか目がいかない方は一度試してみてはいかがでしょうか?

 

※内容はアロマカウンセリングの中で行っていることです。
癌治療のガイドラインではありませんのでご了承くださいませ。

 

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