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渋沢栄一「論語」の読み方

新元号に続いて、新紙幣が話題になっています。

 

意外だったのは、渋沢栄一って誰?という反応も少なくないということ。

 

確かに、実業界に身を置いていない方には、縁遠い印象かもしれません。

 

しかしながら、経営者の端くれであれば、その名を知らないというのは、少しばかり問題があるかもしれませんね。

 

なんといっても、「日本資本主義の父」と称される偉人なのですから。

 

そういえば、数年前、本部長こと名古屋の名物名大社・山田社長さんのお招きで、翁の子孫(渋沢栄一翁の玄孫)の講演会にも参加したことがありましたが、実は、小生、9年ほど前に谷中霊園まで足を運び、翁のお墓参りをさせていただいたこともあるのです。

 

そんなご縁も勝手に感じながら、今回は、翁の著書をご紹介してみましょう!

 

といっても、あの有名な『論語と算盤』ではありません。

 

もちろん、小生自身、『論語と算盤』については、何度も読み返しておりますが、慣れていない方には、少々読み辛いかもしれませんし、実際途中で挫折したという話を何度も耳にしたことがあります。

 

そんな貴兄にオススメしたいのが、こちらの私的に隠れた名著です。

 

『渋沢栄一「論語」の読み方』 渋沢栄一著 竹内均編・解説 三笠書房

 

 

今回、コチラで紹介するにあたり、二日連続で再読しておりました。

 

世に論語の解説本の類は、溢れかえっておりますが、事業家目線で向き合うとしたら、最高の出来栄えなのではないでしょうか。

 

翁の大著『論語講義』のエッセンスを集大成したものと、本書の解説にもありますが、読み方としては、

 

翁の解釈を受け止めて、自分の生き方、在り方に照らし合わせて考えてみるというスタイルが有意義かと存じます。

 

例えば、初っ端の有名な「學而第一」。

 

子曰                                          子曰く、

學而時習之                             学びて時にこれを習う。

不亦説乎                                  また説ばしからずや。

有朋自遠方來                         朋遠方より来るあり。

不亦樂乎                                  また楽しからずや。

人不知而不慍                         人知らずして慍らず。

不亦君子乎                             また君子ならずや。

 

ここにタイトルとして、

 

「日々勉強してよい友をもつ、これが人生“最上の楽しみ”」

 

と謳われ、1~2ページの解説が添えられます。

 

その上で、自分の生き方、在り方に照らし合わせ、

 

「朋からそう思っていただける存在であり続けるために、学びを怠らない」

 

という自身の想いを言葉に表すことは、なんと有意義なことでしょう!

 

もちろん、全てのフレーズに反応する必要はありません。

 

この本だけで、100以上の「論語」のフレーズが紹介されていますので、何かしら感じるものを選んでいけば十分かと存じます。

 

「論語」という古典の中の古典を、渋沢栄一翁という偉人のフィルターを通して受け止め、自分に置き換えて考え、行動する。

 

想像するだけでも、愉しくなりませんか!

 

想像といえば、新紙幣が流通するのは、2024年からのようですが、そのころは、キャッシュレス全盛で、紙幣を目にすることも、あまりなかったりして・・・(;^ω^)

 

それはともかく、今月も超オススメの逸品を紹介することができ、有難い限りですね。

 


渋沢栄一「論語」の読み方
渋沢栄一「論語」の読み方

 

引き続きお役に立てれば幸いです。

 

ではでは。

 

 

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