美 「見えないものをみる」ということ
本日から6月がスタート。
緊急事態宣言も全面解除され、衣替えのタイミングでもあり、本日から、アフターコロナの世界を迎えるといった印象です。
そんなタイミングで、紹介するのが、コチラの新書。
『美 「見えないものをみる」ということ』 福原義春著 PHP新書
誰も経験したことのない、アフターコロナの世界、あらゆるものが見直されることになるでしょう。
そして、誰も経験したことのない、ということは、誰も見たことのない世界が展開されるわけですね。
本書のサブタイトル、
「見えないものをみる」ということ
の視点で、いろいろ思いに耽ってみます。
日本人は、見えないものを心で感じる美意識や感性を、本来持っている。視覚だけでなく、五感のすべてで対象を感じるのが日本人なのである。<P89>
日本人の場合、その昔から、「空気を読む」ことには、長けていたともいわれ続けていますが(;^ω^)
※山本七平さんの『空気の研究』も、いつかご紹介したいですね。
本物に触れ、美しいものに触れる中で、もともと持っている五感を研ぎ澄ませていくことが大切<P191>
コロナショック以前の世界は、Google mapしかり、人間が本来持っている能力が、どんどん削がれていく、そんな印象を抱いていました。
文明というのは、ほとんどの場合、人間の五感を失わせる方向に行く<P191>
だからこそ、意識して、五感を働かせる環境を整えることが大切ですね。
質の劣る高水準の暮らしを私たちは強いられている<p54>
あまりにも便利になり過ぎてしまったことで、持ち合わせていた五感を発揮する機会を奪われていたとも言えそうです。
人間というのは古来、「よりよい明日」を考え、努力を続ける存在<P143>
だからこそ、目的が大切なのかもしれません。
人間が人間らしく生きていくためには、やはり多様性とともに人間らしい感性を取り戻さねばならない。そのために必要不可欠なのは、「本物に触れる」「美しいものに触れる」ということなのである。<P56>
心友がアナログ盤と高級オーディオにこだわるのも、わかるような気がします。
リッチとは、心の豊かさ、心の贅沢、自由に使える一日、好きな本を読む時間、美しいものに触れるひととき、いわば、究極のエレガンスでもある。<P9>
これらは、すべて、『7つの習慣』の「第二領域」と言えそうです。
日常の生活を続けながら、週末に、あるいは平日でも朝早く起きて、そういう時間をあえて作る努力が大切なのだ。<P188>
自身、4時起き生活なので、さらなる、タイムマネジメントが必要かもしれません(;^_^A
アフターコロナの世界、これからの10年間を予見するうえでも、「真の教養を得る」ことは、「見えないものをみる」助けになるようですね( ˘ω˘ )
並行して、田坂広志さんの教えも実践できると、効果テキメンかもしれませんm(__)m
そういう意味では、紹介されている、数々の名著にふれることも、本書の愉しみ方のひとつかもしれません。
少し残念なのは、現時点で、中古価格が高騰中ということでして・・・2020.5.31現在、Amazonマーケットプレイスで、本体価格2,481~4,226円(;´・ω・)
古本屋さんあたりで見つけたら、即決購入をオススメします(^_-)-☆
今回もお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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