信じられないほど素晴らしいジャズギター
映画『BLUE GIANT』の評判が、すこぶる良いようですね
すこぶるというのは、小生、実はそんなに期待していませんでした
原作未読はともかく、ピアニスト兼音楽監督の女性の存在故のこと
鑑賞前にサントラを2度聴いて、やはり観るのは止めようかと検討
しかしながら、お客様から勧められたので、深夜上映に赴きました
感想は、素直にとても良い作品を観ることができたというものです
一方で、翌日サントラを聴き、少し残念感が湧き上がってきました
この映画を観てJAZZって素晴らしいと感じた方も多いようです
ならば是非ともホンモノを手に採って聴いていただきたいものです
今回ご紹介するのは、そのホンモノの一つ、ジャズギターの代名詞
本日100回目の生誕記念日を迎えた、ウェス・モンゴメリーです
えっ、サックスやピアノじゃないの?というお嘆きの貴兄に超推薦
確かに、ジャズギターはメインというより伴走役が少なくないです
しかしながら、ウェス・モンゴメリーは、その超絶技巧を活かして
管楽器やピアノに劣らないジャズギターの潜在能力を魅せつけます
そんな彼の数多の名盤から今回は3タイトルに絞ってご紹介します
『Full House』
今から60年以上前のライブ録音ですが、全く色褪せることはありませんね
それもそのはず、このライブでリズムセクションを担当した3名は精鋭揃い
当時、あのマイルス・デイヴィスのバックを支えていたメンバー達なのです
彼のライブ盤は他にも秀逸なものが多いですが、先ずは入門編ということで
続いてのご紹介は、一聴するとジャズというよりイージーリスニングと錯覚
タイトル曲がオープニングを飾りますが、ビートルズ・ファンも納得の演奏
『A Day In The Life』
それもそのはずというか、版元はクロスオーバーの権化、CTIレーベルです
歌心溢れる演奏は、ジャズは難しい?という先入観を払拭して余りあると断言
それもそのはず、ハービー・ハンコックとロン・カーターが脇を固めています
ジャケットのセンスも秀逸で、ジャズギターの価値を後押ししてくれています
そして、最後にご紹介するのが、タイトルからも彷彿させる名盤中の名盤です
そのタイトルから、信じられないと手放しで笑みを浮かべて賞賛するのみです
『The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery』
オリジナル、スタンダード、それぞれ4曲の選曲もとてもセンスが良いですね
オリジナルは、何と言っても高揚感に満ち溢れる『Four On Six』
スタンダードは、『In Your Own Sweet Way』の美しさ
とにかく先ず何か1枚というなら、この作品を聴いていただきたいものですね
そして、彼のギターを聴きながら、手に採っていただきたいのがコチラの書籍
『寿命が尽きる2年前』 久坂部羊 著 幻冬舎新書
45歳という若さで天に召されてしまったWESを想うと我々もいつなんどき
残された時間から可能な限り捻出し、彼が遺した素晴らしい作品を体感したい
今回も一人でも多くの方が、共感していただけると、嬉しいです
それでは、またね!
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