バッハ・・・西洋が生んだ最高の音楽
朝の実践読書術はすっかり習慣となり、7年目に突入したという話を先月コネタにしていました
https://books.view.cafe/liberal/997/
しかしながら、通常の読書は習慣とは言えないかもしれません
実は、読書をしない日もあったりします
カミングアウトすると、読書自体はそんなに好きではないかもしれません
その表れとしては、小説などほとんど読みません
必要な書籍を見つけるたびに手に採っているだけで、それ以外は好きなジャンルだから戯れてきたという印象です
スポーツについていえば、テニス、ラグビー、ゴルフに関する書籍はそれなりのボリュームを読み漁ってきました
お酒ならびにその文化に関しても、それ以上に沢山読んできました
また、好きな著者、例えば田坂広志先生、植島啓司先生、一昔前の五木寛之さんのエッセイ等、かなり偏っていますが、彼らの著書の多くは読了済みだったように存じます
好きなジャンルといえば、古代史関連や、日本の神様、仏像関連の書籍もメインの書棚のかなりのスペースを占有しています
これらのジャンルを中心に、前述の必要な書籍(ビジネス関連等)を合わせると、蔵書はおそらく3千冊は下らないかもしれません
それでも、胸を張って読書が好きとは言えない自分に気づきます
一方で、恥ずかしげもなく大好きと大きな声で発することが出来るのは音楽(聴く専門)です
振り返ると、小学生の頃から歌うことが好きでした
その証拠に、小学校から大学まで、校歌は全てソラで歌うことが出来ます
意識して音楽を聴くようになったのは10代前半からでしょうか
その音楽遍歴を振り返ってみると、
10代の前半は歌謡曲
10代中盤からロック
20代前半からジャズ
30代は諸般の事情で音から離れてしまいましたが
不惑前にジャスに還り
五十路からはバロック
現在の配分はジャズ6
バロック2、ロック1
あとはなんでもござれ
という感じでしょうか
前置きが長くなりましたが、今回はバロック音楽のお話
そのバロック音楽ですが、五十路からと先程触れていますが、実はバロックとのお付き合いは、30年近く前に遡ります
お江戸から名古屋に戻って、通勤が車になると、いつもBGMにしていたのがNHK-FM『あさのバロック』
以降、『バロックの森』『古楽の楽しみ』と番組名は変われど、その内容は変わらず一貫して上質なバロック音楽が奏でられます
今春の番組改編から、何故か1時間繰り上がり、午前5時からの放送になってしまったのは、リスナーが高齢者ばかりという状況を反映させたものなのでしょうか・・・
今では、運転中のBGMから、自宅リビングでのルーティンのお供として、変わらず朝の日課となっています
そんな小生ですが、バロック音楽としっかり向き合う時、手元の音源の9割以上は大バッハ(ヨハン・セバスティアン・バッハ)です
☆残りはテレマンくらいで、これまた偏っていることを認めましょう
そして本日7月28日は「音楽の父」大バッハの命日なのです
小生、バッハに関する書籍も、これまでに二桁以上読み連ねてきました
その中から、本日厳選してご紹介する1冊はコチラのアイテム
『バッハ』 吉田秀和 著 河出文庫
この本は、所謂書下ろしではなく、著者が様々な機会に寄せたバッハに関する批評、感想、解説、随筆というごった煮本です
それでも、何故か統一感を覚えるのは、著者の名調子ともいえる筆力ゆえでしょうか
毎朝の実践読書術でも何度も題材に活用していますので、書き留めていたフレーズをご紹介するとこんな感じです
バッハは音楽の根源にいちばん近くにいて創造の営みを続けていた存在
バッハの音楽を、私たちは究極の喜びとして聴く
バッハを聴くことによって、私たちが幸福になる
バッハの音楽は、果敢に現在を新しくするところがある
バッハの宇宙の大きさと深さ
西洋の生んだ最高の音楽
神を賛美しているかのような表現
バッハには、まだ、別のバッハがいくつもある
音楽とは何か?それはバッハを聴けばわかる
先ほどご紹介した自身の音楽遍歴をさらにコンパクトにまとめると
中学生の頃、ブリティッシュ・ロックに目覚め
大学生の頃、ジャズの魅力に開眼し
五十路に入り、バロック、特にバッハに浸る時間が増えました
そして音楽関連では
ロックでは、渋谷陽一さん
ジャズでは、寺島靖国さん
そして現在、吉田秀和さん
の文に魅了されてきました
確かにバッハを聴くと、全く古さを感じることはなく
新たな生命のエネルギーが湧き上がってくるようです
不遜ですが読むこと、書くこと、聴くことが自身の力
バッハと向き合うことで、己の持ち前を磨くことにも
一生聴き続ける音楽それがバッハの作品なのでしょう
そんな大バッハの魅力に触れるには、コチラの文庫本を是非手に採ってみてください
今回もお役に立てれば幸いです
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