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女性を生きる妊活③ 仕事社会は男性仕様?その女性への負担を考える

こんにちは。妊活セラピストの渡辺です。

女性の生き方という方向から妊活について書いています。

今回は、仕事社会と女性のことについて思うことを書いていきます。

 

仕事の世界はずっと前から男性仕様

今は女性が仕事をするのは当たり前の世の中。

昔はそれこそ、女は仕事をせず、ある年齢になれば花嫁修行なんていう時代もありました。

今は子どもの頃から先々のことを考えて、

いつか少しでも望ましい仕事に就くことを目指し、

進路を選ぶ傾向がありますよね。

さらに今は女性も起業したりします。

女性ならではの感性で、男性とは違う目線のサービスを思いついたり、

女性が活躍できる場は無限大です。

意識高く仕事をする女性たちは、男性以上に頑張っている人もいるでしょう。

でも、仕事の世界はずっと前から男性社会でした。

男性仕様の世界なのですよね。

私が思う男性仕様である一番の要素は、

「いつも一定の状態を保ち続けること」です。

お休みの日以外は、一定モードで仕事を受けてこなしていくことが当たり前の世界です。

 

 

女性が持つ体のリズムは全く無視

一方女性は、頑張れば男性と同じように仕事ができると思っています。

実際に努力されて男性以上の地位へ上がっていく女性はおられます。

でもその方も女性ですから、

相当男性社会にご自分を合わせてこられたことでしょう。

女性が女性らしさを押し出して仕事の場にいるのはいけないこと、

それは仕事じゃない、みたいな空気ありますよね。

意外とそこは、男性より女性からの視線が厳しいかもしれません。

でも、女性は女性なんです。

リズムの妊活でお話しましたが、

ダイナミックなアップダウンの波を体の中に持っているのが女性。

いい時もあるけれど、本当にうまく動けないときがあるのです。

そういう本来の体のリズムを無視して突き進まなければ、

男社会ではやっていけないのがとても問題だと思います。

 

実際に敏腕ではない女性が経営してみた一例

私自身経営者で、数人の女性スタッフとともに店を運営していました。

スタッフが生理痛で動けなくなったり、

妊娠で退職することになったり、結婚を機に仕事の量を減らされてしまったり、

そういうことは度々起こりました。

本当は困ると思いつつも、それは仕方ないことだったり

本来喜ばしくおめでたいことであったりで、受け入れざるを得ませんでした。

なぜ困るかというと、当然その分お客様のご予約が受けられないからです。

でも出て行くお金は一定ですから、回らなくなってしまうんですよね。

さらに子どもがいる女性はなにかと子どもの都合で仕事を休みます。

それも、分かっているけれど心がモヤッとしました。

自分が一直線に男性のような仕事をしてきたので、

スタッフにも「セラピストとしてスキルを上げたいなら同じように集中して頑張ってほしい」

と望んでしまうのです。

子どもの都合で中途半端にしか関われない、子育て中の女性を雇わないと決めていた時代もありました。

そうなると、ずっと独身で子どもを産まず頑張れます!という系の人か、

子どもは自立したのでもう大丈夫です!という人しか雇えないことに。

実際にスタッフは妊娠適齢期なのに独身の女性ばかりになっていました。

実際に経営をするには、男性のように「いつも一定の仕事を保つことができる」人が望ましいことになってしまいます。

手に職を持って自分らしく生きていく女性を応援するセラピストスクールをやっていたのに

現実の悲しいこと。

応援どころか、実際のスタッフには女性らしく生きるゆとりも与えることができないとは。

 

初めは、「それも経営のためにはしかたない」と思いましたが、

自分も子どもを産みたいと思うようになってから

「この店では子育てする女性を受け入れられないということは、自分自身にも同じこと。

このままでは私はお母さんになれないということなんだ。」

と気づき、意識を変えることになりました。

 

女性だけで運営する事業は難しいもの

それまで私はベテランの男性経営者さんの助けを得て、ひだまりをやっていました。

でも「女性は女性らしさを大事に仕事がしたい」

「そもそも、こういう社会構造が女性らしさを受け入れられないものだから、

女性が婦人科系疾患を抱えたり、不妊になったりするのではないか」

「ひだまりはそういう不調をもった女性のための場所でありたい!」

という考えがどーんと自分の中を貫き、もう男性的な経営は私には合わない、と思うまでに。

結局その男性経営者さんとは離れる決意をし、

本当の意味で女性経営者としてひだまりをやっていくことにしました。

自力で何としてでもお店を回さなくてはいけなくなりましたが、

子育て中の女性で、週に数日、半日くらいしかいられないような方でも、

やる気と実力があれば受け入れていける店にしようとしました。

店はなんとかみんなの頑張りもあって続けていけましたが、

各自のお給料はかなり少なくなってしまいました。私の分はないようなものに。

旦那さんがいて、たくさん稼がなくてはいけないわけではない女性や、

独身だけれど実家に住んでいるなど生活費の心配が少ない人しかついてこれません。

それでも一緒に仕事してくれた当時のスタッフのみなさんには本当に感謝しかありません。

こんなものすごい状況の中、私は子どもを産んで母になったのです。

スタッフのみなさんのありがたいサポートによって、

2か月間の産休をもらい、無事復帰することができました。

それでも赤ちゃんを抱えフルで働けない私にはもう経営する力がなくなってしまい、

会社は破産・倒産を薦められるほどになりました。

みんなで覚悟を決めていたその時に助けてくださったのは、以前から知り合いの女性経営者さんです。

「あなたのためじゃないの。その子(子ども)のために私は手伝うんだから。」

そういって、再び私が経営できる余裕が生まれるまでの2年弱、経営をやってくださいました。

もう神様でした。

 

女性には動けないとき補い合える構造が必要

 

 

女性は人生のいろんな場面で自分の都合を優先できないときがあります。

妊娠、出産、子育て、介護など、主に家族を支えるために一定のペースで働けなくなります。

こういうとき、少し先を進んでいる女性や、境遇が異なる女性同士が助け合うことをしなければ、

こんな女性だらけの職場は成り立たないと思いました。

そのくらい、経営(仕事)は男性的なんです。

男性的経営力・労働力はありがたいもの。

男っぽい経営は嫌い!みたいな甘い考えの自分を反省したものです。

男性が経営者になって積み上げてきた社会は甘いもんじゃないなあと痛感です。

流行りの好きなことばかりの女性の起業・経営というのは、一人でなら可能かもしれませんが、

それだと産休とってる間に仕事止まってしまいますからね。難しいです。

女性の起業はすばらしいですが、こういうリスクがあることを知っていただきたいです。

(旦那さんの収入で生活できるなかで起業なら可能かもしれませんが・・・)

女性は、一人で全部なんとかするようなスタイルでは壊れます。

それは心身共に。経済的にも。

今回は自分の経験から熱く書いてしまい申し訳ありませんが、

女性がどのように仕事を持ち自立するのかを考える一例としていただければうれしいです。

 

 

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