不安の元を客観的に見ることができる「シナリオ日記」
夫とケンカしたとき、会社の上司の理不尽な行動、友人との仲たがい……。
私は悪くないのになぜか上手くいかないということもあります。そういうときに『シナリオ日記』をつけてみると物事の見方が変わってきますよ。
感情を描かないシナリオ日記
シナリオ・センターは1970年に創立された脚本家になりたい人のためのスクールです。そのシナリオ・センターが考案した「シナリオ日記」。
普段脚本を描かない人も、脚本の描き方を知り、自分の日常を描くことによって客観的に自分を観ることが出来るようになっています。
普段の脚本もそうですが、シナリオ日記には感情を描きません。場所と状況と会話のみです。淡々と状況を描くことによって見えてくるものもあるのです。
例えば食事中にひょんなことから夫婦喧嘩をしたとします。全然自分は悪くないと思っていても、そのときの状況を思い出して描いていくと、
「この場面でもっと違ういい方をしたらよかったのかもしれない」
「夫はこういうことを言いたかったのかもしれない」
と違う人物の視点も持つことができるので、相手からの視点でものを考えられるようになって新たなことに気づくことができるのです。
ですので、不満しかなかった相手にも良いところを見つけることが出来たなどの効果も得られます。
やり方は簡単!子どもだって描けます
子どもにも脚本の描き方を教えるとすぐに理解してくれます。
子どもの場合は、シナリオ日記もいいですが、好きに空想させてあげるのもいいですね。
あらためて文字でお子さんの考えを知ることによって、子どもの想像力のすごさや発想力の豊かさを知ることが出来ます。そうして新しいお話しを描き続けることによってどんどんと発想力がきたえられます。さらに自分本位ではない、人のことも考えられるようになるのでメリットは多いです。
小学校低学年でも全然描くこともできますので、ぜひ親子で挑戦してみてください。
「シナリオ日記」によって不要な思い込みを無くすことができます。大嫌いだった相手でも、シナリオ日記をつけることによって感謝がわいてくることもあるようです。
また正確にシナリオ日記を描こうと思うと、相手のことをよく観察する必要がありますので、人間を観察する力もアップします。日々対人関係などでモヤモヤすることがありましたら、ぜひシナリオ日記を描いて客観的に物事をみられるようにしませんか。
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