『お母さまは、「お母さま」になってください』

市川弘美

それにしても、夏休みの宿題を手伝うのは、大変ですね。
終わりのほうにどうしても大物が残ってしまう、というかたは多いんじゃないでしょうか。

ところで、子どもに「教える」って難しくないですか?

「教える」モードになると、とたんにキゲンが悪くなるムスコ。(わかりやすい)

「教える」モードになると、知らないあいだに「上から目線」になってるんですよね。

「算数の問題が分からない」というので、「教えよう」と思って、
「ここは、こうやって、こうやって・・・・」
「で、ここは? わかる?」
と、考えてほしくて「教えよう」としてしまうんです。

そこには、計算というか、下心がチラホラ見えるわけです。「算数の成績が上がってほしい」とか。
そうなると、子どもは敏感にそれを感じ取って、「もういい!」と怒ります。

算数を勉強させて理解させるのは、先生のおシゴト。
ご飯つくって、見守るのが、わたしたち母親の役割。

わたし、ムカシ、幼稚園の主任の先生に呼ばれて、言われたことがあります。

「お母さま、教師ではなくて「お母さま」になってください。 教師はわたしたちがいますので。」

わたしが子どもへ接するのをご覧になって、おっしゃってくださったんです。とてもありがたいです。
何かを教えたくなったとき、わたしはこの言葉を思い出します。

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市川弘美

茶道の楽しさや「和」への感性、そして侘び寂びの「美」について、「茶の湯」のことを分かりやすい表現で文章にし、読者の皆さまへお届けします。

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