誰も見てなくてもお天道様は見てる【私を変えた言葉19】
今回ご紹介する私を変えた言葉は、うちの祖母の言葉です。
子供の頃、お菓子を盗み食いしたことがあります。
ツメが甘いので、しっかりバレてるんですが、怒られたくないので必死に嘘をついて
「食べてない!」
って言い張ってたんです。
すると祖母が、
「お母さんを騙せても、お天道様はちゃんと見てるんや。お天道様はお前のやったことは全部知っとるんやで」
と言いました。
それを聞いて、「どうしよう~……」と子供心に思ったことを今でも覚えています。
きっと祖母も、自分の祖母や母に同じことを言われてきたのだと思います。
その祖母に教えた人も、また同じく…。
こういう言葉って、子ども自身に自分のやったことを考えさせるってことですし、成長していく過程で同じような誘惑に出会ったとき、やはり自分で考えて判断するようになりますよね。
現に、私がこの年になってもいまだに覚えているほどですから。
これってすごい教育だな~と思うのです。
子どもの道徳心ってこうして受け継がれていくのですね。
祖母は「お天道様」と言いましたが、結局これって
「誰をだませても、やった自分は知っているのだよ」
ってことなんですよね。
それで罪悪感も感じない人というのは確かに存在しますが、そういう人にはそれこそお天道様の成敗がいつか下るんではないでしょうか。
以前とても悔しい思いをしたときに、「どうして誰も裁いてくれないのか!」と怒りでフツフツとしたことがありました。
でも、ふっと祖母の言葉を思い出しました。
「お天道様は見ているのだ」と。
社会的に裁かれなくとも、お天道様だけは見ていてくれているはず。
こういった祖父母から伝えられた道徳心を、また私も娘やいつか出逢う孫たちに教えてやりたいと思うのです。
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