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抗ヒスタミン作用のアロマ

長くブログを更新できないでいます。

今年は数秘的にもちょっとハードな一年とはわかっていましたが、全く身動きが取れない状態になっています。

香りの世界を知って12年。
ある意味周期でもあるので、ここでいったん止まる必要があるのかな?と思いながらです。

そんな中でもカウンセリングやレッスンはつつがなく遂行しております。
同時に薬局での仕事も並行。
施術も少しずつ行わせていただいております。

特に薬局での仕事は自然療法とのバランスのためなのですが、西洋医学的な知識もまたアロマの利用には欠かせないことが多く、本日はそんな中で得た情報から精油の使い方について書いてみようと思います。

 

石灰化沈着性腱板炎

いきなり疾患名からです。

いわゆる肩関節周囲に石灰が沈着して起こる肩の痛み。
夜眠れなくなるほどの痛みがでることもあるそうで、40~50代の女性に多いそうです。

五十肩との違いは関節周囲の石灰沈着の有無だそうで、棘上筋腱に多く沈着するとのこと。
原因は西洋医学的には使いすぎによるものとされているようですが、身体のしくみからすれば、血流の悪化や食事や身体の炎症によって生じる体内残渣物の沈着とも捉えられますね。

治療はステロイドなどが一般的なのですが。

最近はちょっと違う方法があり、消化性潰瘍に使うH₂ブロッカーを使う処方があるという驚きの事実があるようです。

H₂ブロッカーとは?

ヒスタミンといえば、アレルギーを起こす物質というイメージが大きいかと思います。

花粉症などの不快な症状はこのヒスタミンが血管内皮細胞にあるヒスタミン受容体に結合することによって起こります。

喘息などの症状や、かゆみなどもこのヒスタミンによって起こります。

一方身体の中にはヒスタミン受容体が何種類かあり、今わかっているものは1~4まであるそうですが、実際にメカニズムがしっかりわかって臨床上で使われているのはH₁とH₂です。

H₁受容体は平滑筋や血管内皮細胞や中枢神経に多く存在します。
一方H₂受容体は胃壁細胞、血管内皮細胞、中枢神経、リンパ球などに多くあります。

なので、H₂ブロッカーは主に消化器の不調に使われるのですが、この成分が副甲状腺ホルモンの分泌を抑えて血中カルシウム濃度を低下させることにより石灰化を改善していくのではないか?という見解も出始めており。

処方薬としてNSAIDsと同時にH₂ブロッカーが出ているという処方例があるようです。

 

抗ヒスタミン作用を持つ香り

こうしたことを踏まえて考えると。

抗ヒスタミン様作用を持つ精油が何種類かあるのですが。
やはり関節炎によく使われるのがテルペン系アルデヒド類。

レモングラスをはじめ、ユーカリレモンなどが選択されます。

これらは特に関節炎はもちろん、肩こりや腰痛などにもよく利用されます。

また、レモングラスはハーブティーでは消化器系にいいともされます。

つまり。
もしかすると。

テルペン系アルデヒド類による抗ヒスタミン作用は副甲状腺ホルモンの分泌を抑制することにより、患部の石灰化を緩和しているのかもしれません。

同時に、抗炎症作用もあるのでやはり肩関節の不調にはレモングラスやユーカリレモンをファーストチョイスすることが望ましいと見えてきます。

では、ほかの精油の抗ヒスタミン作用はどうなのか?

ここについてはまた考察してみようと思います。
(時間があればアップしてみます)

 

 

 

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