楽しい古事記
天皇譲位まで、半年を切り、新しい御代が間近に感じられるようになりました。
前回譲位が行われたのは、江戸時代は1817年、第119代・光格天皇から第120代仁孝天皇への譲位でしたから、200年前の出来事なのですね。
2700年に迫る天皇家の歴史の中でも、約200年ぶりとなる譲位を目の当たりにする機会をいただけた我々は、大変ラッキーなのではと、改めて思う今日この頃です。
世間では、カレンダーの表記の方が気になる方も少なくないようですが・・・苦笑
今回は、125代から126代への譲位が予定されているわけですね。
ところで皆さん、初代天皇って、どんな方だったのかご存知ですか?
その前に、我が国の起源(成り立ち)は、そもそもどうなっているのでしょうか?
この問いに、的確に答えることができるのは、少数派ではないかと察しています。
それにしても、自国の成り立ちを説明できない国民が大多数という状況って、かなり異常な事態だと思えます。
読者の皆さんは、『古事記』という文献をご存知でしょうか?
日本最古の歴史書とされ、6年前の2012年に編纂1,300年を迎え、出版業界ではちょっとしたブームになったことも、記憶に新しいところです。
その序文によれば、第40代・天武天皇の御代に日本の歴史書の編纂が企画され、その没後、西暦712(和銅5)年、第43代・元明天皇に献上されたとのことです。
しかしながら、その原本は存在せず、名古屋市の大須観音宝生院所蔵の写本(真福寺本・14世紀頃)が、最古のものとされ、現在は名古屋市博物館に寄託されています。
その『古事記』ですが、世界の始まりならびに日本列島の誕生以降、数々の神話が語り継がれ、初代・神武天皇が登場してからは、第33代・持統天皇の御代まで、天皇家にまつわる様々なエピソードが記されています。
その様々なエピソードとは、「色恋沙汰と跡目争い」のオンパレード・・・爆
そうはいっても、『古事記』というタイトルから、難しそうと警戒されていませんか?
心配ありません。
小生も原本(写本)を読んだことはありませんので・・・笑
数多く出版されている口語訳をはじめ、解説本や関連本を手に採っていただければ十分です。
ちなみに、小生の手元には、“古事記”という言葉がタイトルに入っている書籍が20冊以上ありました。
その中でも、抵抗なく読み進められそうなのが、コチラのアイテム。
著者の旅行記とともに、『古事記』のあらすじを大変わかりやすく伝えていただけるスグレモノかと存じます。
何を隠そう、小生も、この文庫本から、『古事記』の世界にドップリ浸かり、今では、日本古代史の関連書籍を読み漁るようになってしまいました。
世界史受験組で、日本史なんて30代半ばまで全く興味がなかった輩だったのが、嘘のようですね。
そういう意味でも、読書って、新たな愉楽へと誘ってくれる最高の習慣だと、改めて納得です。
皆さん、先ずは騙されたと思って、読み始めてみませんか。
そして、一緒に『古事記』について語り合い、共有できると、さらに楽しさが増幅されること請け合いですよ♪
ではでは。
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