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具体と抽象

本日から令和3年度がスタートです

新年度スタート、気持ちも新たにできるチャンス到来です

こんなタイミングにコレはと想える書籍に向き合うのも有意義なことではないでしょうか

そして、本日ご紹介するアイテムは、数年前、小生のメンターからオススメいただき、著者の作品を続けざまに向き合うことになった、私的にコレはと想えた気づき満載の名著です

 

『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』 細谷功 著 dZERO

 

本文は130ページほどのボリュームです

字も大きく、4コマ漫画や図も盛りだくさんで、一般的な書籍のフォーマットであれば、100ページも満たない文章量でしょう

しかしながら、込められた内容は、ビジネスパーソンのみならず人間として生き抜くなら必読とも想えるものです

 

序章のタイトル

「抽象化なくして生きられない」

ですから

著者の立場は、小生的に超訳すれば

人類よ、抽象化思考で世界を変えよう

というものではないでしょうか

 

実際、「抽象」という言葉は、

あの人の話は抽象的でわかりにくい

とネガティブに捉えられることが多いようです

「具体 = わかりやすい」

「抽象 = わかりにくい」

というステレオタイプ的な認識で捉えられることも多いのではと感じています

そんな状況を踏まえ、著者は本書の目的

この「抽象」という言葉に対して正当な評価を与え、「市民権を取り戻す」こと

と明記されています

そのココロは、

これほど役に立ち、人間の思考の基本中の基本であり、人間を人間たらしめ、動物と決定的に異なる存在としている概念

というもの

 

「抽象」という言葉が、あまりに不当に扱われていることから

「抽象化を制するものは思考を制す」

とまで喝破されています

その上で、著者が秀逸なのは、

「抽象化だけでは生きにくい」

という章立てを終章に設定していることです

 

大切なのは、「具体」と「抽象」の往復を日常的に行うこと

「抽象」と「具体」という概念を、振り子のように行ったり来たり往復運動することは、小生自身まさに今手掛けている仕事そのものだと、初読時に思い知ることができました

 

そうなのです

ブランディングは、まさに振り子機能の連続

抽象化と具体化

のみならず、

機能的価値と情緒的価値

対象の階層間

積み上げていく個々のステップ

理念と実践

等々、挙げればキリがないほど、行ったり来たりを繰り返しながら、明るい豊かな未来の姿に向け歩み続けていく、終わりなき旅なのです

 

実際、小生自身、この本を読んでから、

もっと具体的に説明してください

という問いかけに対してイラつくことがなくなり、ずいぶん生きやすくなりました

 

著者の本は、同様の装丁で、こんなアイテムがあります

 

しかしながら、未読の方は先ずコチラから


具体と抽象
具体と抽象

今回もお役に立てれば幸いです

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