『中年危機』回避は、エロスとの向き合い方から
中年真っただ中を自認する小生ですが、本日時点でジャスト満54歳と3か月を迎えます・・・ホントですよ・・・笑笑
年齢というか世代を表す言葉には、
「少年」「青年」「壮年」「中年」「熟年」「老年」・・・・・・
と、いろいろありますが、過ごし方ならびに向き合い方を間違えると、一番危ういのが「中年」かもしれません
本日は、そんなリスキーな「中年」の皆さん、そしてこれから「中年」を迎える方々にオススメする逸品です
『中年危機』 河合隼雄 著 朝日文庫
約四半世紀前の作品を改題・校訂したものですが、これが超絶オモシロイのです
冒頭で触れたとおり、自身もちろん「中年」と自覚していましたが、いつまで「中年」とするのは、あまり考えたことがありませんでした
それは自分の人生をしっかり見据えていなかったことの表れなのかもしれません・・・大汗
もちろん、人はいつ死ぬか分からないのが大原則ですが、今回コチラの文庫本を再読し、河合隼雄先生が仰るとおり、
自分の本来的なものは何なのか
自分は「どこから来て、どこに行くのか」という根源的な問いに答えを見いだそうと努めることによって、来るべき「死」をどのように受け入れるか
という死生観につき、自身未だ未だ深め方が足りなかったように受け止めました
その上で、今回自分自身の「中年」の定義を64歳までとセットできました・・・図々しいですかね・・・笑笑
そして64歳の一年間は老年への移行期間ということで・・・真剣モード
プライベートの振り返りが過ぎたようですので、内容に踏み込んで参りましょうか
科学の対象としている現実はひとつであっても、現実そのものはもっと多層的であり、そこに唯一の正しい現実があるのではない。その多層的な現実をどのように知り、どう折り合いをつけるかという困難な仕事をするのが、中年なのである。
今、まさに人生において大切な時を過ごしているのですね・・・驚
男性と女性が真正面から向き合って関係をつくりあげるのは、極めて難しいことだ。
はい、難しすぎるから、逃げてばかりきた結果が、今まさに・・・涙
中年になると、エロスの対象が人間以外のものになることがよくある。
石を愛でるとか、今のところ、そのような自覚がないのは、永遠の厨房だからデショーカ・・・笑笑
人間をエロスの対象とするときは、相当な工夫や努力が必要となってくる。
確かに・・・
不可能とも言える課題に挑戦し続けることによってこそ、中年のエロスの味がわかってくる。
もっと、チャレンジしないといけませんね・・・
魂というものの存在を思うことによって、人間の生は深みをもつ。魂という超個の存在に触れるひとつの道としてエロスがある。
エロス、世間ではあまりにも誤解されている概念ですよね・・・
そして、家庭を持つ「中年」の皆さんが、一様に頷くであろう、こちらのフレーズ・・・
どんな偉大な人でも妻から尊敬される人はまずないだろう。
一読して、河合隼雄先生に師事したいと想ったところで、鬼籍に入られてから既に十数年
遺された我々は、その教えを書物から受け止めて、各々が自分の課題として向き合うことでしかないわけですね
合掌
今回もお役に立てれば幸いです
ではでは
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