季節外れのインフルエンザ・痛むときのアロマ

小野木美佳

春ですがまだ寒い日もあり体調に不調をきたしやすい気候です。

実はインフルエンザもまだウイルスが頑張っていて、季節はずれの患者さんもちらほら・・。

この時期は予防接種の効果もほぼないので症状がかなり劇症化しているようです。

そんなときの訴えで多いなと思ったのが「痛み」。

実はインフルエンザでは解熱鎮痛剤が多種使えないのでお困りの方も多いのかもしれません。。。

 

痛みの原因

インフルエンザで関節が痛む、体中が痛むなどの症状を感じた方は多いのではないでしょうか?

実はこれは体にウイルスが侵入して、体内の免疫が活性化することで起こります。

例えばマクロファージが反応をはじめウイルスと戦っうために熱が出たりするのですが、この過程一般を「炎症」といいます。炎症は体にとってはかなりのダメージ。

こうしたときに出てくるのが発痛物質「プロスタグランジン」。これを作りだすために必要な酵素を阻害するのがいわゆる「COX阻害薬」といわれるものです。

ところがインフルエンザはインフルエンザ脳症などの危惧からこのCOX阻害薬が使えません・・・。

(ロキソニンやイブプロフェン、ボルタレンなどは禁忌となっていますので安易にお薬飲むこと気を付けてくださいね。)

アセトアミノフェンなどの弱い鎮痛剤が処方されるのですが、これがあまり効いていない・・・という現状もあるようです。

しかし、インフルエンザによる痛みの原因には他もあるはずなのです・・・。

 

ウイルスや熱による神経障害

よく、ヘルペスなどを経験された方にはわかると思うのですが。

ヘルペスは神経の障害を起こし痛みを発症させます。

神経は体内で葉っぱの葉脈のように隅々まで張り巡らされていて、この中のどこかにウイルスの障害や熱による炎症の障害が起こっていてもおかしくないのです。

発熱39度など出てくると、体の炎症反応は半端なくあちこちに炎症性の物質は点在することになります。

排ウイルス後でも体が痛む場合はこうした神経障害性の疼痛ということも視野に入れてみるといいでしょう。

 

オレガノやラヴィンツァラを使ってみる

オレガノ精油に含まれる、カルバクロールやチモールには鎮痛という作用が認められています。

実はこれらの成分は抗菌アロマにもすでに効果が認められているという文献もあるくらいのもの。

鎮痛作用の発揮機序はいまだ不明ですが、神経性の疼痛などにこうしたオレガノを利用すると痛みが楽になるという経験が多く寄せられています。

また、ウイルス性の神経障害に一押しはラヴィンツァラ。

神経伝達を回復させるといわれる精油で、いわゆるウイルスによって侵された体の細胞を陽性化して元気にしてくれる精油です。

また、ラヴィンツァラにはその人に必要な神経回路を取り戻させる力もあるようで、交感神経活性の場合は副交感神経系の活性を優位にしてくることも。

よって、誘眠などの力もあるということで多くの方が不眠時に使いその力を認めていらっしゃいます。

アロマの世界は本当に不思議で、薬理だけでは追えない作用が多くあります。

精油を使った健康管理。ぜひやってみてください!!

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小野木美佳

自然療法のひとつアロマテラピーを心と体のために使う魔術師、傍ら薬剤師。アロマのあれこれ発信します♬

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