もっと深く、もっと楽しく
『蔵書家の視点』とともに『本の価値を何倍にもする読書会』を主催されている噂のビリオネアさんが、読書のあり方について次のように語っています
本は最低3回読む
1回目は、自分のために読む
2回目は、著者の考えに寄り添うように読む
3回目は、誰かのために読む
そういう意味では、今回ご紹介する本は、もう何人の方にオススメしたのか、よく覚えていません
再読回数も数え切れないほど
『もっと深く、もっと楽しく アマチュアのための聖書(バイブル)』 中部銀次郎著 集英社文庫
以前、その噂のビリオネアさんが中部さんの著作をまとめて紹介されていましたが、今回のアイテムも含まれていましたね
https://books.view.cafe/science/221/
そして、私自身、コチラのサイトでゴルフ関連の書籍をご紹介するのは2度目かもしれません
https://books.view.cafe/liberal/379/
中部銀次郎さんは、日本アマチュアゴルフ選手権競技に6度も優勝し、プロゴルフトーナメント(西日本オープン)でも優勝している、ゴルフ界のレジェンドです
そんな中部銀次郎さんは、2001年12月、還暦を目の前にして、鬼籍に入られてしまいました
コチラの文庫本は、その10年前1991年に刊行され、ゴルフを始めたばかりの小生にとってバイブルともいえる存在でした
自身、(する)ゴルフの愉しみを封印してから15年近く経ちますが、いまでも折に触れて再読する名著です
その理由は、珠玉のビジネス書でもあるからなのです
本書を開くと、所謂技術論はほとんど紹介されず、ゴルフに向き合う心構えと考え方で埋め尽くされています
少し紹介してみましょう
ゴルフというゲームの本質を、ただひと言で表現するとしたら、私はこの言葉が最もふさわしいと思う
Play the ball as it lies. ボールはあるがままの状態でプレーせよ。
プロにせよ、アマチュアにせよ、名手たちの歩き方は必ずといっていいほど、リズムがあり、美しい
ゴルフというゲームは限りなく続くミスを、どれだけ防いでいくかによって結果が出るものだと思っている
“勝つ”ことへの最善の途は、目標達成への没頭、これなのだ
ゴルフはアドレスに始まってアドレスに終わる
わかってもらえるまでは同じことを繰り返さなければならない
ゴルフの“ロマン”など、徹底したリアリズムの先で見えてくるものなのである
ラッキーとアンラッキーと、ならしてみれば、同じくらいあるんじゃないか
如何でしょうか
上記の箴言を目の当たりにして、ピンとこないようであれば、ゴルフというゲームには不向きな方かもしれません
そして、ビジネスの世界にも向いていない可能性も・・・
“ゴルフは耳と耳の間でするゲーム” とは、球聖ボビー・ジョーンズの箴言ですが、要は、“考え方”が大切ということですね
そして必要な“考え方”とは“マインドセット”、“心構え”から導かれるものです
本書は、私的に
festina lente 悠々と急げ
という座右の銘も仕入れることが出来た大切なアイテムです
もっと深く、もっと楽しく。 アマチュアのためのゴルフ聖書 (集英社文庫)
一人でも多くの方が、本書を手に採られ、明るい豊かな未来の創造に向けたアクションに活かしていただければ嬉しいですね
今回もお役に立てれば幸いです
ではでは
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