嫌われた監督
興行に何を求めるか
プロスポーツに何を求めるか
人それぞれで良いと想います
小生は、1974年地元中日ドラゴンズが与那嶺監督の下20年ぶりの優勝を飾ったシーズン以来、地元球団中日ドラゴンズのファンでした
※街中に板東英二さんの歌声が鳴り響いていましたね♬
漫画『あぶさん』の影響で、小学生時代、南海ホークスの野球帽を被っていたこともありましたが、我ながら比較的情熱的かつ論理的に地元チームを見つめ続けていたように想います
以降、野武士軍団を率いた近藤監督の胴上げもリアルタイムで歓びを分かち合い、燃える男・星野仙一監督(母校の先輩にあたりますが、実はあまり良い印象を持っていません)の2度の優勝もしっかりウォッチしていました
その後、いろんな要素から、ドラゴンズへの想いが離れかけていた頃、落合博満さんが監督として名古屋へ還ってきてくれました
2004年から2011年の8年間
リーグ優勝4回、日本一1回(53年ぶり)
地元球団ファンとして、ならびにNPBファンとして、幸せな時間を愉しむことができました
落合野球がとにかく好きでした
理に適った打ち手を、的確に投じるそのスタイルに凄みを感じていました
物議を醸した日本シリーズでの完全試合リレーも、リアルタイムでTV観戦していましたが、全く違和感を覚えることはありませんでした
むしろ、解説者が何をバカなことを発言しているんだろうと、その立ち位置の差に驚かされていました
もちろん、競技プレーヤーとしての経験はありませんので、深遠な領域まで慮ることはできませんが、一ファンとして、至極当然ではないかと感じていました
ところが、そう感じないファンの方が大多数だったようなのか、球団が高額と捉えた年俸と興行収益の不振を理由に、直近2年連続優勝という偉業を達成しながら、解任されてしまいました
そんな、一部のオールドファンに、束の間の夢を見せてくれた落合博満さんの中日ドラゴンズ監督時代の魅力がすべて詰まっている力作がコチラの作品です
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 鈴木忠平 著 文藝春秋
そして、この本は、落合博満というプロフェッショナルの魅力を描く一方で、著者の同時期の短い半生記にも仕立てられている印象です
一読後、よほどのことが無い限り、NPBを観ることはないだろうという想いを強くしました
実際、小生は、落合監督がグランドから去って以来、ほとんどNPBを観ていません
申し訳ないですが、親会社が変らない限り、本当に魅力あるチームは生まれないのではないでしょうか
日本プロ野球に何を求めるか
そんな問題提起もされているような読後感ですね
プロ野球関連本に公私ともに役立つ本はほとんどないという印象でしたが、今回紹介した本は読み応え抜群です!
嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春e-book)
その一方で、ベースボールファンは、今こそ観るべきものに恵まれています
我々には、大谷翔平選手がいるじゃないか!
今回もお役に立てれば幸いです
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