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見えないものが事実

山は実を以て体と為して
而も其の用は虚なり
水は虚を以て体と為し
而も其の用は実なり。

<訳>
(言志後録123条)
山は、岩や木・草などの実体ねあるもので成っている。しかし、山はそのままでは用に供することはない。水はこれが実体であると一見しがたいが、用に供することは広く、まさしく実体をなしている。

(藍二斎は思う)
まず「お金」
お金はそのものが実体に見えるが、そのままでは何の役にも立たない(固くて鼻もかめない)

次に「学び」
学ぶことは尊く大切で、学んでいる人を見ると関心するが、学ぶだけでは、何の役にも立たない。

こうして目に見えて実体と思えるところには実は、実体はない。

実体とは、実感であり、実感とは「実際に役立ち感動のあること」だと思う。

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