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  • アロマ薬剤師の心と体のケア日記。薬剤師ならではの視点から本物をお伝えしています。

豊かなマタニティライフを送ろう!

妊婦さんへのアロマには「自然」という言葉の元多くの方が使ってみたいと思われる中。

実は多くの危険性も持っているということは皆さんご存知でしょうか?

アロマを安全に使うために、こんなことに注意してみてほしいと思います。

 

精油は高濃度

アロマで使う精油(エッセンシャルオイル)は多量の植物から生まれます。

例えばローズなどは1ℓ採取されるのに4トンもの花びらが必要といわれます。

花が4トンなので相当量の植物のエネルギーが精油に入ると考えると、1滴の精油でも十分すぎるくらいの濃度となることを知っておいてください。

だからアロマは希釈するための「キャリアオイル」があります。

そして入浴などに使うときは決して原液をそのままお湯に落としてはいけません。

原液はお湯に浮かぶのでその刺激で皮膚があれることも・・・。

妊婦さんはただでさえ皮膚刺激に弱くなっているので注意が必要です。

 

妊娠中は変化に注意

妊娠すると体は劇的に変化していきます。

これはホルモンのバランスによることもありますが、おなかに赤ちゃんが宿った時点で肝臓の血液がどんどん子宮に流れ込むことで感情のバランスも崩れやすくなります。

体の変化のみならず、皮膚への刺激も敏感になることが多くなります。

感情の変化にはアロマは得意としますが、皮膚の刺激には実は苦手なこともアロマにはあります。

それは抗原として皮膚が反応してしまうとその後香りを香るだけで発疹が出てしまうことも・・・。

他にかつては大丈夫だった香りが妊娠と同時に苦手になることもあるんです。

そんな時は無理せずアロマから離れることも重要。

すべてがアロマでやれるわけではないことを知っておくといいでしょう。

 

妊娠中のアロマケア

多くの産婦人科でアロマケアを行っているところが増えているようです。

その中でもご自宅でのケアについてお話ししましょう。

例えば妊娠中の不調にアロマを使うとき、必ず濃度は1~2%までにするようにしましょう。

使用期間も1週間のうち2~3回までが適当でしょう。

それは精油が血液を通して体内に入り胎盤も通過していきます。
つまり赤ちゃんにも精油が入っていくということ。

もちろんお母さんの肝臓を通るので代謝はされていきますが濃度が高いと赤ちゃんへの負担も大きくなります。

よく「赤ちゃんのためにアロマを!」という言葉を見かけることもあるのですが、これもまたあまり賛成できないのでお気を付けください。

とはいえ、妊娠中の不調にアロマは十分使うことができます。

安全を知ったうえでのケアをしてみてください。

産直前のアロマケア

出産間近になるとアロマの精油はかなり使える幅が広がります。

特に出産のとき微弱陣痛などで悩む方にも使える精油があります。

様々な書籍にはラベンダーやジャスミンでトリートメントとありますが、パルマローザなどに含まれる「ゲラニオール」による子宮収縮作用をうまく使うこともしてみてもいいでしょう。

ただし、激しい陣痛は危険なのでここでも低濃度での使用をお勧めします。

基材10gに1~2滴使うだけでも十分だと考えます。

足浴に使うだけでもいいので、微弱陣痛などで悩む方は使ってみてください。

 

出産後のアロマケア

出産後に使いたいのが産後鬱のためのケア。

実は産後鬱は赤ちゃんの出産と同時に体から血液が出ていくという「血虚」という状態です。

血液が体から一気に出るので、脳内の血液が不足しておこります。

そんな時は栄養をしっかり摂って休むことが大切。でも産後って赤ちゃんのお世話に必死になってしまい食事もままならないこともあるのです。

そういう時には柑橘系の精油でケアします。

そして眠れないなどの時にはマンダリンやラヴィンツァラなどを使ってみましょう。

他に産後に陥りやすいのが静脈瘤など。

抜け毛や肌荒れなども気になる方もいらっしゃるでしょう。

アロマでやれることもあるので、こうしたことでアロマケアを行いたい方は専門のアロマセラピストにご相談してみてください。

 

香りで豊かに暮らす

本来赤ちゃんはお母さんのおっぱいのにおいだけで十分に幸せです。

でもお母さんには香りが必要だったりするのです。

そんな時はアロマの香りで癒されてください。

香りは香らすだけでなく、スキンケア、バスケア、ボディケアなどでも使うことができます。

我が家では、石鹸、シャンプー、リンス、化粧水などに香りを使うのですが。

こうすることで何もしなくても香りの中で豊かに暮らすことができます。

育児は一筋縄でいかないことが多いです。

そんなときのちょっとした癒しにアロマケアお使いください。

 

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