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日本に来たドラッカー 初来日編

蔵書家の視点を担当して、本日で3年目に突入しました。

担当して、といっても月に2冊のペースですので、本日で49回目の投稿です。

今回採り上げるのは、3度目となるドラッカー関連本

※過去の関連記事は下記の通りです。

2019/5/16 「はじめて読むドラッカー」
https://books.view.cafe/business/499/

2020/3/1 「経営者の条件」
https://books.view.cafe/business/650/

 

ドラッカーの著書や関連本は、それなりに読んできたつもりでしたが、コチラのアイテムは盲点でしたね・・・(;´・ω・)

「日本に来たドラッカー 初来日篇」 山下淳一郎 著 同友館

書縁は先日立ち寄った愛知県図書館の書棚で見かけたこと。

貸出上限6冊まであと1冊というタイミングでした。

そんな流れでしたが、今回の6冊の中でもイチオシだったから分からないものです(;^ω^)

読了後、早速ポチっとしておりました(‘◇’)ゞ

初来日とは、1959年7月

当時のトップエグゼクティブに対しセミナーを提供されたのですが、今から60年以上前のこととは思えない教えがこれでもかと・・・

そのトップエグゼクティブとは、

この年に副社長に就任したソニーの盛田昭夫氏
オムロンの創業者、立石一真氏
のちにNECに代表取締役に就任した小林宏治氏

をはじめとする錚々たる顔ぶれの60名です。

・今の自分を高めること ⇒ 明日のために今日何をすべきか
・お客様への想いがなければ始まらないし、お客様の喜びがなければ何も終わらない
・顧客を創造し、新しい市場を生み出し、豊かな社会をつくる
・答えとは現実の中から自ら創り出していくもの
・企業が生きる道は常に新しい価値を社会に生み出していくこと
・トップマネジメントとは会社の未来をつくること
・大事なことは、人に対する誠実さ、感謝の気持ち、尊敬への想い

60年以上経っても、基本は何も変わらないということを思い知らされますm(__)m

そして、帰国後ひと月ほど経過し、感謝の手紙に対するドラッカーから届けられた手紙(返事)の内容が長文かつ秀逸なのです。

 

日本の第一印象は、人間的な強さ、人間的な美しさ、人間的な意欲、人間的な風格、人間的な温かみ、人間的な朗らかさだった。日本は、笑いの国、朗らかさの国である。・・・・・・その中でも、一番印象に残ったことは、日本は生活と仕事を楽しんでいるということだった。

日本の経営者についてどう感じたかというと、単刀直入に言わせていただくと、去る7月箱根のセミナーで、第二回の参加者に伝えた通りである。率直に言って私は、皆さんほど、まじめに熱心に研究し、皆さんほど気取らず心から学ぼうと意欲のある人とともに仕事をしたことは、かつてなかった。これは、けっしてお世辞ではない。

日本は、驚異的な発展を二度も成し遂げている。一つは、明治時代の経済的成長だ。明治維新ほど早く国を発展させることができた国は他にない。それは、国の秘密警察によって強制的に進められたものではなく、その快挙は献身的な努力と勇気の結晶である。もう一つは、敗戦後の見事な再建である。

日本贔屓という点を差し引いても、受け取った主催者には、嬉しい内容であったことは間違いないでしょう。

明治維新1868年、敗戦1945年、その間77年。

敗戦から77年後は2022年。

残された時間は2年弱・・・

日本という国でビジネスに携わる我々一人ひとりが、今何に集中すべきかよく考え行動せよと、叱咤激励されているような読後感でしたm(__)m

ドラッカーとは、いま読むべきものである。明日読むべきものである。10年後、50年後、100年後にも読むべきものである。


日本に来たドラッカー 初来日編
日本に来たドラッカー 初来日編

お盆休みもありますので、時間を有効に活かしたいものですね。

そして次回50回目は、そのお盆最終日、五山の送り火の日でもありますので、京都に関する本でも採り上げてみようかしら(^_-)-☆

ではでは。

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