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茶の湯の冬支度~茶の湯ライターが語る茶の湯の楽しみ 炉編

 

茶の湯には、それはそれは多くの「冬支度」があります。

マンション暮らしでは「冬支度」は、衣替えとファンヒーターくらいしか思いつきません。

便利になれば手数は減り、季節を迎えるのが手軽になりますが、支度がなければないで、また寂しい気がします。

 

季節ごとに支度ができるのは、日本には四季があるから。
巡り来る冬という季節を、今年もまた無事迎えられることに感謝しながら支度できるのは幸せなことですね。

 

茶の湯の冬支度の、主なものを見ていきましょう。

・風炉から炉へ
風炉をしまい、炉を開けます。
釜とともに用いる柄杓は大きくなり、たっぷり湯をくめるようになります。
湯を沸かす炭も、冬用は夏用よりもサイズが大きくなります。

 

 

・建具
夏の「よしず」から冬の「ふすま」になります。

 

・花入れ
夏のあいだ花を生けていた「かご」をしまい、陶磁器の花入れを出します。

 

・菓子器
夏場は、磁気の菓子器を主に使います。
炉の時期=冬場だけの菓子器として、漆塗りの器があります。

 

・香と香合
釜の湯を沸かすために炭をおこし、その中で香をたきます。
茶室にはほのかに香の香りがただよい、炭と混ざり合って茶室独特の匂いがします。
夏は「香木」、冬は「練り香」をたきます。

 

夏仕様は5月~10月、冬仕様は11月~4月と、ちょうど半年ずつです。

このほかにも、「銘」のあるお道具は、季節の「銘」に合わせて使います。

 

使い終わったお道具をしまうときには、楽しかった出来事を思い起こし、これから使うお道具を出すときには、やっぱり楽しみなイベントにワクワクします♪

11月に入り、風炉から炉に代わり、お道具が一変したお稽古場も多いのではないでしょうか。

お茶のお正月を迎え、今年もまた炉の点前の稽古が始まりますね。

 

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